デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


土曜ワイド工場
 
牛乳の代わりに海のミルクを使う


フランス人が愛する牛乳(牡蠣)を使った飲み物

牡蠣のことを「海のミルク」と言う。
僕らが学校の給食などで飲んできた牛乳と、冬場に鍋などに入れるあの牡蠣が実は同じものなのだ。どちらも「牛乳」なのだ。

またアボガドのことを「森のバター」と言う。
僕らがあさりのバター焼きなどを作るときに使うバターと、あまり食べたことが無いのでイマイチ使い道が分からないアボガドが実は同じものなのだ。どちらも「バター」なのだ。

ということは、料理を作る際、本来は牛乳を使うところで牡蠣を使ってみてもいいのではないだろうか。アボガドも同じだ。
早速作ってみることにした。

地主 恵亮



「牡蠣=牛乳」

牡蠣のことを「海のミルク」と言う。
ミルクとは日本語で、もちろん「牛乳」のことだ。つまり「牡蠣=牛乳」という図式が成り立つわけだ。


イコールです

牡蠣には「海の」が付くので、牛乳の代わりに牡蠣を使って料理をすれば、若干海よりの料理になるかもしれない。

でも、実態はどちらも牛乳なので問題ないはずだ。
「魚沼産こしひかり」と「宮城県産ひとめぼれ」みたいな感じだ。とれた場所は違えど「米」という点は共通している。

「牡蠣=牛乳」もそれと全く同じだ。どちらも「牛乳」という点は共通しているので、「牡蠣=牛乳」で問題ないはずなのだ。


見た目は違いますが全く同じものです

アボガドは「森のバター」と言う。
バターの色は薄っすら黄色で、アボガドは緑色。同じものには見えないけれど、森のバターと言われているわけだから「バター=アボガド」という図式も成り立つ。昔からそう言われていたわけだから、きっとそういうことなのだ。


こちらもイコールです

オシャレな飲み物から始まる朝

今回は牛乳の代わりに牡蠣、バターの代わりにアボガドを使い、朝食、昼食、夕食の3食を作ろうと思う。

代わりと言っても同じものなわけだから、いつもは「メグミルク」だけれど今日は「雪印おいしい牛乳」にしようくらいの感じで、今日は「メグミルク」の代わりに「三陸直送 生かき」にしようみたいな軽いノリでよいと思う。

そんな軽いノリでの一品目はカフェオレだ。


オシャレな飲み物

まず作ったものはフランスで好まれるコーヒーの飲み方のひとつ「カフェオレ」だ。温かいコーヒーに、温かい牛乳を注いだもので、朝に飲むにふさわしい一杯だ。使ったのが海のミルクのために、フランスではあまり好まれないであろうタイプのカフェオレになった。


一見違うもののように見えますが全く同じものです

本来のカフェオレに使う牛乳は温めるらしいので、今回のカフェオレに使う牛乳(牡蠣)も温めてからコーヒーの中に沈めた。

カフェオレを作っている間にトースターに入れておいた食パンも焼きあがっていたので、バター(アボガド)を塗って朝食が完成した。


オシャレな朝食

普通のバターはとけるが、今回のバター(アボガド)はかたくなに形を留めようとするので、上手くパンに塗れない。

本当に「バター=アボガド」なのかと疑問に思ったが、海外の小説を日本語に訳したものは、訳す人によって言い回しが異なるのと同じように、いろいろなバターがあるのだと思いあきらめた。


飲む(僕の髪型が若干へんですが意味はありません)

カフェオレを飲んだ。
どんな味なのかと思っていたら、冬の漁港で鼻水をすすりながら飲むコーヒーのような味がした。磯臭くちょっぴり塩辛いのだ。カフェオレはフランスの飲み物だけれど、このカフェオレは新潟名物みたいな味だった。


牛乳(牡蠣)を食べる

カフェオレに沈んだ牛乳(牡蠣)を食べてみたのだけれど、燻製にした牡蠣の味がした。不味くない。ワイルドな山の男が牡蠣を調理したらこういう味になるだろうと思った。


バター(アボガド)を塗ったパンも食べる

バター(アボガド)トーストはフレッシュな感じで、別に不味くはなかった。地方のあまり流行っていない駅前のビジネスホテルの朝食に出てきそうな感じだ。特にパンチ力もなく、同窓会で「あ、いたいた」と後半になって思い出されるみたいな印象の薄い味だった。


カフェオレの印象はすごい

美味しい昼食と豪華な夕食 >
 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.