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ひらめきの月曜日
 
90年代の女子の部屋、探訪


部屋入り口になぜか貼ってある、スヌーピー(等身大)。
どこで入手したのかは失念。

お正月に実家に帰って、部屋を見て、ずっと感じていたことに、ハッキリ気が付いた。

ああ、この部屋、もう私の部屋じゃなくて…。(かつての)若い女の子の部屋なのだ、と。

大塚 幸代



その部屋には、15歳で越してきて、27歳くらいまで住んでいた。

私は1972年生まれ。90年代は、18歳からの10年間。青春だったんである。

今もちゃんとした人間じゃあないけれど、昔はもっと酷かった。周囲は濃霧に包まれていて、何も見えないのに、両手をぶんぶん振り回しながら、全速力で奇声をあげながら走っていた感じ。バカだった。

やり直したいことは多々あるけど、あの頃に戻りたいとは思わない。確実にツライから。

……恥ずかしくて、よく見なかった自分の部屋を、覗き見することにした。

タイムスリップしたような気持ちで、人んちを見るような気持ちで。

それっぽい本がある



この本のチョイスは、90年代女子に限ったことではないだろうが…。

私も文学を読んでいた時期があった。でも、心から「これ面白い、読みたい!」と思って読んでいたわけではなく、「世の中の若者って、こういうものを通っておくものらしいぞ」という、「押さえとけばオッケー」的に読んでいた気がする。その証拠に、内容をほとんど覚えていない。

中学生の頃は、星新一やブラッドベリや筒井康隆やアガサ・クリスティや赤川次郎など、自発的に楽しく読んでいた気がするんだけど…本棚には一冊も無かった。引っ越す時に、捨てちゃったのかもしれない。「女子高生になったら、星新一は読み返さないよねー」と思い込んでいたのかもしれない。

しかしテラヤマを読む必要性は、多分自分には無かったんである。何なんだろう、悩んでいたから、どこかに救いが書いてあるんじゃないかって、探していたのだろうか。自分をブンガクが分かる特別な人間だと、思いたかったのだろうか。

微妙になつかしいキャラがある



知っていますか、「サンダーバニー」。PUFFYとコラボなんかもしてた、ロドニー・グリーンブラッドのキャラクター。小さい頃からぬいぐるみなんか買っ たことがなかったのに、コイツにはしてやられ、20代にして購入。ふかふかで、抱き枕にいいサイズ。今、これを持っている人って、どのくらいいるんだろう か。すごく売れたキャラクターだから、結構あると思うのだが。

バナナ・イン・パジャマは、バナナがパジャマを着て日々を過ごすという、オーストラリア発の絵本アニメで、日本でも放映していた。今見ると、ものすごく悪夢っぽい。バナナに手足がある時点でヤバい。何これ。

あふれるDIY精神



今はIKEAの家具を組み立てることでさえ、面倒くせー、と思うのに、当時は家具の塗り替えなんかもやっていた。
一瞬、流行りませんでした? 家具のペインティング。部屋に新聞紙を敷き詰めて、ぺたりぺたりと手作業で塗るのである。

しかしこの色のチョイス…微妙な青と、微妙な水色。今の自分だったら、絶対出て来ないチョイスだ。無難に白とか塗りそうだ。

「なんでこの色なの?」と当時の自分に問うてみたい。後先を考えない若者らしく、「なんとなく、オシャレっぽいから…?」と答える気がする。



「何でまた、こんなもの作ったんだろう」というモノもある。

段ボールに、岡崎京子(90年代を代表するマンガ家、現在活動休止中)の連載のページを、ばばばばーっと張り付けて作った服入れ。捨てるに捨てられない。

手帳も、自作の布張りとか、やってる。高価で、あまり量を買えない布を買ってしまって、何とか生かしたくて、やったんだと思う…。こんな手作りの情熱、今はどこにも無い。紙や布に対するフェティッシュは、ほとんど消えて無くなってしまった。

「手で切ったり貼ったりする」のをやめてしまったのって、いつからだろう。パソコンばかり、いじるようになってから…?

綾波さんが好きだったらしい



エヴァンゲリオンが好きだった。特に綾波さんはお気に入りのキャラで、感情移入していた。当時、「なんで『精神的にカラッポ』っていう設定のキャラに感情移入出来るのか?」と訊かれたが、考えてみれば、中学生の頃、リアルに自分がカラッポだったんである。喜怒哀楽ゼロ、友だちゼロ。まあその話は長くなるの で置いておいて。

綾波さんグッズがUFOキャッチャーに入ってれば、有り金はたいて入手した。

でも今見直すと、なんといい加減なフィギュアであろうか。時事ネタのひな人形だって、もうちょっと出来が良いだろうに。

日本の大量生産フィギュアの技術って、ここ10数年で、ハンパなくあがったのねえ、と感心してしまう。


そういえば、最初はWOWOWでやってたよね。っていうか何でこのポスター持っているのだろう。


ぬいぐるみもよくゲットしていた。右はコミケで入手(たぶん)した、コスプレ写真とイラストを融合させた作品。これの作者さん、今はどういうの作っているんだろう、知りたい。


昔の規格のものがある



スーパーファミコンや、CD-ROMのゲームソフトが出て来た。CD-ROMのほうはMac専用ゲームだったりする。かの有名な伝説のファミコンソフト 「ボコスカウォーズ」を作っていたソフトハウスが、出していた作品だ。達成感のない、シュールなゲームが多くて、すごく好きだった。

しかし、どこで知って、なぜ入手してファンになったのか、全く思い出せない。別に電気街に通っていたわけでもないし…うーん?



カセットもまだ家に大量にある。どうしても聴きたいものはCDで買い直してしまっているので、入手困難なものだけ、データに変換すればいいのだが、膨大な手間がかかるので、その気力がない。

それにしてもカセットのカバー。手書きである。色紙を買って来て、カセットサイズに切って、ペンを選んで文字をうつして…。今じゃ絶対に、こんな面倒なことはしない。
レコードも結構ある。家族がプレーヤーを売ってしまったので、かけられない(!)のだが、ちょっとした高額レア盤も混ざっているので、どうしようかと悩み中。

パラパラあさっていたら、「ギャグ特集」という、謎のソノシートが出てきた。適当にジャケ買いしたもので、ノイジーな音楽だった気がするんだが、確かめるすべなし。というか、謎のソノシートを買ってしまう、自分の昔の冒険心に驚いてしまう。今じゃ買わない。


LPレコードがCDに移行する際に、「縦長パッケージに入ったCD」というのが、一瞬あった(写真左)。すぐに無くなったけど。縦型シングルは…まだ、み なさん、なんとなく覚えていますよ…ね?この「すばらしい日々」(矢野顕子によるユニコーンのカヴァー)は超おすすめです。心にビシビシ染みるぜ。


仕事で使ってたMOを発見。今、MOドライブって存在するんだろうか?



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