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ひらめきの月曜日
 
真夜中の空港探訪


 

2010年秋、羽田空港が新しくなった。国内線のターミナルビルの増築や、新国際線ターミナルの開業で、いろいろと便利になったらしい。

人でごった返す空港の様子をニュースで見た方も多いだろう。これまでなかったものがたくさんあって、行ってみたいとは思うけど、あの人混みを見るとちょっと尻込みしてしまう。

ただ、空港が新しくなった点の一つは、深夜まで開いているようになったことだ。特に、新しくできた国際線は24時間化された。そして真夜中ならば、あの混雑もないだろう。

そういうわけで、飛行機のチケットはないまま真夜中の空港に行ってみた。

小野 法師丸



エマニエル夫人の椅子に座りたい

新たな魅力が増えた新羽田空港。中でも気になったのは、国内線第2ターミナルの増築部分にある「アッパーデッキトーキョー」だ。


別の機会に行ってもらってきたパンフレット
すごい種類の椅子

その飲食店の前にある共有スペースには、いろいろな椅子が260種類以上もあるそうなのだ。先日、人を迎えに行ったときにもらってきたパンフレットにはそれぞれの写真が載っていて、眺めているだけでも楽しい。

中でも個人的に気になるのは、エマニエル夫人が座っているような感じの椅子だ。


これこれ、この真ん中のやつ
これもかなりいい線行ってます

普段の生活では見たり座ったりすることのない、あの外国チックなデザインの椅子。実は先日行ったときにも座ってみようと思ったのだが、エマニエル系の椅子は大人気でどれも先客で埋まっていたのだ。

どうしても座りたい。人気のエマニエルチェアーも、深夜ならば空いているのではないだろうか。


妙な意気込みで夜行性に

そういうわけで、もうすぐ日付も変わりそうな時間になって家を出る。どうせならエマニエルっぽい服を着ていって雰囲気を出そうと思ったが、過去のエマニエルシリーズのジャケットを見ると、どうも彼女はあんまり服を着ていない。

調子に乗って捕まったりはしたくない。仕方がないのでいつもの私服で行くことにしよう。


スマートにエマニエルへとアプローチ
どうでもいい目的を抱えて到着

映画そのものは見たことがないが、それでも心に焼き付いているあの椅子。真夜中の首都高速で、こんなにくっきりと心にエマニエルを描いているのは私だけだったと思う。

この訪問のために昼寝もしっかりしたので、目的のどうでもよさに対して頭は冴えている。昼間の間にもうちょっと冴えておけよと聞こえる、内なる自分の声には耳をふさごう。


曖昧な記憶によるとマトリックス的
人の気配のない外の世界

車を走らせて小一時間ほどで空港に到着。もう0時を回っているが、この日の国内線は深夜2時過ぎに到着する便があることを確認済み。それまでの間はターミナルビルも開いているのだ。

立体駐車場からターミナルに向かう通路を渡るのも私だけ。そこからガラス越しに外を眺めてみても、これまで来た空港の様子とは別世界だ。

そして、通路を渡り切ったところでターミナルビルに到着。


ガーン

確かにターミナルビルには入れた。ただ、入ってすぐのところにシャッターが降りている。

エレベーターを使って階を移動できるので、1階の到着口で飛行機に乗ってきた人を出迎えることはできる。ただ、できることはそれくらいしかない。その他の部分はすでに立ち入りできず、当然エマニエルゾーンにも行くことはできない。

やはりそうだったか…。事前に空港の案内窓口に電話で問い合わせたのだが、なにせ目的がエマニエルなのでうまく質問することができず、ゾーンの解放時間をはっきりと知ることができなかったのだ。


駐車場各階のシンボルフルーツも虚しく見える
心の穴をふさぐべく、次の目的に向かう

ただ、これはある程度予想していたことでもある。国内線のターミナルはこのような状況だったが、はっきりと24時間化した国際線ターミナルはまた違った状況だろう。再び車に乗って、国際線のビルを目指そう。

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