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土曜ワイド工場
 
「エスカレーター載動画」を撮ろう

エスカレーター撮影のメッカ、汐留へ

そんなわけで日曜日の汐留に赴いた。
汐留は、歩行者と自動車の通行区間をペデストリアンデッキで分離する立体動線計画が施されているため、歩行者の上下移動をスムーズに運ぶ素敵なエスカレーターの宝庫であり、かつ、基本はオフィス街なので、休日ぜんぜん人がいない。もし「大量のエスカレーターがある格好の撮影スポット」を探しておられるテレビや映画クルーの方がいらっしゃったら真っ先におすすめしたいところだ。そんなわけで私はしょっちゅうここへ来ている。職場がこの近くというせいでもある。


本日、撮影にお付き合いいただくエスカレーターさん。いつ見ても美しい。

 

エスカレーター載動画 ファーストチャレンジ

今回の撮影にとりあえず抱えてきたのは、家にあった三脚とカメラ、そしてレンズ2種。車載動画には、カメラ固定や揺れ軽減のための様々なメソッドがあるわけだが、エスカレーターに関してはノープランである。さてどうしようか。


とりあえず、ステップに直置きにしてみた。

こうして撮れた動画がこちら

いきなり、うまくいってしまった。
そもそも車や電車に比べて、エスカレーターはびっくりするほど振動が少ない。それにステップはカメラを置いてくれといわんばかりに元々水平で、しかもクリート(溝)がついているので平行にレンズを合わせるのも楽勝である。
エスカレーター、こういう動画を撮るための乗り物だったんではないか。ひょっとして。


●エスカレーター載動画撮影メソッドその1:
 カメラをステップ直置きにする(だけ)

三脚の出る幕、まったくなし

 

いろいろなレンズで試す

さてファーストチャレンジでは、安全を考えてカメラをステップの真ん中においてみたのだが、まずストラップを外し、無理をせずステップが入り込んでいく手前でカメラを回収すれば、ステップぎりぎりにおいても問題ないことがわかった。


●エスカレーター載動画撮影メソッドその2:
長いストラップははずすこと(巻き込み防止)

ではステップぎりぎりにカメラを置いたとき、どういうふうに見えるか、いろいろなレンズで試してみたい。


持ってきたのは、超広角(左)と望遠(右)

いちばん広角(35mm換算の14mm)で撮ると

ステップが写りこんでエスカレーターの自己主張強め

望遠(35mm換算80mm、300mm)で撮ると

もはやエスカレーター動画というか、なんだかおもしろい動画

どっちもけっこうおもしろいのだけど、「余計なものが写りこまず、ただただ、エスカレーターに乗って眺める景色を撮る」という今回の目的からすると、広角で、かつステップが入らないぎりぎりを狙うのがよいだろう。


35mm換算の16mmで、ちょうどステップが入らないぎりぎりになることがわかった。

●エスカレーター載動画撮影メソッドその3:
レンズをステップぎりぎりの位置に置いて、焦点距離16mm(35mm換算)がベスト

うむ、またも妙な知識が増えていく。


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