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ひらめきの月曜日
 
おでんラーメン、おでんケーキ、進化が妙だ姫路おでん


まずは、おでんうどんの美味しそうな写真で気を引く。

兵庫県の姫路市ではおでんに生姜醤油をかけて食べるらしい。
実際に姫路出身の友人もかけて食べていたし、最近はコンビニでも生姜醤油を置いている所がある。

でも、ねぇ。それ、しょっぱくないの?というのが正直な感想だ。どうなんだろうと思って調べていると出てきたのがおでんラーメン、おでんケーキ、おでんうどん、おでんバーガー、おでん餃子…。

なんだそれ…。生姜醤油をかけて食べるのが個性だと思ったら、妙な方向に進化している。これは食べに行ってみるしかないだろう。

尾張 由晃



まずは普通の姫路おでんを

さて、変わった姫路おでんを食べに来たのだけれど、まずは普通の姫路おでん知らねば、変わった物もどうこう言えぬだろう。


と、言う事で昔ながらの姫路おでんを出す店へ。

姫路市街の中心から少し離れた住宅街の中にある店へ来た。こういう外観の店は良くあるが、入った事はない。のれんと看板以外はまるで一般の住宅で、入るのに少し勇気がいる。

まぁ、看板出してるし大丈夫だろ。と思って入ってみた。


お勝手入っちゃったかと思った。
だって、冷蔵庫の上にテレビを載せる人ん家感。

ガラガラッと入ったら、店の人もお客さんも同じテーブルに座って話をしていてみんな「えっ?」って感じでこっちを見た。

裏口だった!?と思ったが、やってますか?と、聞いたらどうぞどうぞと返された。なんか親戚の家に来たみたいだ。


1月でも扇風機出っぱなし。
湯飲みまで徹底した人ん家感。

和むんだけれどリラックスはしきれない、よく分からない置物や、いつまでもある扇風機、キャラクター物の湯飲みなど、人ん家あるあるの宝庫で姫路おでんを待つ。

 

イメージのおでんとは少し違う


これが姫路おでんか。下に溜まってるのは出汁じゃなくて、生姜醤油。

この店では、おでんではなく、姫路おでんの原型といわれる「関東煮(かんとうだき)」という名前で出している。 生姜醤油はすでにかかった状態で、カラシも付いている。

生姜醤油は、通常のおでんのカラシに当たると思っていたのだが違うのか。


こんにゃく。

さてさて、何が違うんだろう。と、食べてみる。生姜の辛みと醤油のしょっぱさがが来た後、甘い。具材がとても甘い。ほとんど塩っ気は感じず、甘さと素材の味を良く感じる。具材の味付けは砂糖と出汁ぐらいだろうか、


とろとろ系じゃなく、歯ごたえある系のすじ肉。旨味がガシガシ。

生姜醤油をたっぷりとかけているのだが、しょっぱさはなく甘さとの調和がとても美味しい。

ポテトチップスは表面に塩を振っているから塩分多い気がするけど、含有量では食パンよりもずっと少ないよ。みたいな話か。いや、逆か。
わかんない。

 

おでんはおでんじゃない

変わり種と思っていたが、しっかりと美味いぞ姫路おでん。それにしても何故この辺だけおでん文化が違うんだろう。と、聞いてみる。

僕「この辺はなんでおでんを生姜醤油で食べるんですか?」

おじさん「なんでやろなぁ、ずっとそうやからなぁ。昔はソースで食べとったんけどな」

なんだそれ!?えっ、おでんでしょ!?


The・食堂って感じのメニュー、品揃え。

僕「ソース!?おでんですよね!?」

おじさん「せやで、ウスターソースかけて食べとってん。知らん間にのうなっとったけどな。そもそもここらじゃおでんじゃ無いしな」

えっ、もう、よくわかんない。

僕「関東煮って呼んでるって事ですか?」

おじさん「それもそやし、ここらじゃおでんって言うたらこんにゃくに味噌付けたもんの事やってん」

こんにゃく、味噌…?あ、田楽か!お田楽か!!


同じ姫路市だけど、市街とは意識が違うらしい。城下って呼んでた。格好いい。こっちの住所も甲とか乙とか格好いい。

おじさん「せやから姫路おでんって売り出しとるけど、違和感あるなぁ。そもそも姫路っちゅうか、播州って意識の方が強いからな。播州と言えば、あそこの山本さんが…」

おばちゃん「あぁ、山本さん!せやねぇ…」

と、話が流れて、おばちゃんと山本さん話に華が咲いていた。

関東煮が今のおでんの元となってるのは間違い無いだろうが、味は全く別物だと思って良い。これは興味が沸いてきた。もうちょっと姫路おでん、いや、関東煮を食べてみよう。


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