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土曜ワイド工場
 
プロに教わる超美味しい家ケーキのコツ

粉にも空気を抱かせろ!

さっきの混ぜた卵に、薄力粉を混ぜる。
薄力粉はそのままでなく「ふるい」にかけてから混ぜる。この「ふるい」は僕の家には無かったけれど、100円ショップに売っていた。

弟がそれを見て「100円ので十分じゃん」とその商品の出来を褒めていた。ダイソーの回し者かと思う発言だが、純粋に感動していたので、世界にはいろんな幸せがあるもんだと思った。

今回使っているステンレスのボールもダイソーで買った。


すっげ〜と興奮(初めて東京に来た時、その人の多さに僕が発した「すっげ〜」と同じテンションの「すっげ〜」だった)

薄力粉は一般に事前にふっとくそうだが、ふりたての方が空気を多く抱いているので、混ぜる直前にふるうのも手だそうだ。とにかく空気を抱かせることが美味しいケーキへの一歩らしい。


粉は僕がふった(弟の目が怖い)

僕が「だったら、空気が美味しい、南アルプスとかで作るともっと美味しい?」と聞くと、「…変わんない」と弟は言った。久しぶりに感じた身内からの冷たい目線だった。素朴な疑問ではないか。


ふった粉を卵に混ぜる

粉を混ぜて、その後に温めておいた「バターと牛乳」を混ぜる。下の写真のような状態まで混ぜれば生地の完成だ。たっぷりと空気を含んでいるので、初めの材料からは考えられないくらい量が増えて感じる。

念のため、「空気が美味しい、南アルプスとかで作るともっと美味しい?」ともう一度聞いたけれど、「変わらない」と弟は言った。ちょっと怒っている気がした。


たっぷり空気を含んでいます

ケーキ作りのコツ
混ぜる直前に粉をふる
100円ショップの道具で十分
どこの空気でも美味しさは変わらない!

 

型に入れる

生地を型に入れて焼く。
型の周りには紙を入れる。それ専門の紙もあるが、弟は当たり前のようにルーズリーフを使っていた。「何でもいい」とのことだった。専門家が言うのだから問題ないはずだ。


型に生地を流し込み

焼く(170度で25分)

完成!(押しても生地が戻ってくる、すごい弾力)

ケーキ作りのコツ
紙なら何でもいい!

クリームを作る

スーパーに売っている生クリームには「植物性」と「動物性」がある。美味しいのは「動物性」でお店などではこちらを使っているそうだ。しかし「動物性」は安定しない(たちにくかったり、たってもその状態をキープしない)。動物性は人間で言えば反抗期みたいなものなのだ。


二通りある

一方「植物性」は、たちやすく、その状態もキープできる。素人でも扱いやすい。しかし「動物性」より格段に味は落ちる。では、家で美味しいクリームを食べるにはどうすればいいのか。

答えは半分ずつ混ぜればいいのだ。

これで、反抗期が終わりに近づき始めた息子くらいの扱いやすさになる。完全に躾けられた犬みたいにはならないけれど、それに近い状態にはなるわけだ。


混ぜたものをたてる(植物性150g、動物性150g、途中でグラニュー糖24gもまぜた)

ケーキ作りのコツ
クリームは植物性と動物性を半分ずつ混ぜる

デコレーション

スポンジが十分に冷えてからクリームを作り、塗る作業に入る。一般の料理は「出来立てが美味しい」と思うけれど、ケーキはそうではなく、出来てから最低6時間後からが食べ頃らしい。

だから、お店では朝早くからケーキを作るそうだ。

弟の家に泊まりに行ったら、習慣なのか朝5時頃から当たり前のように起き始めて、もう2度と泊まりに行かないと思ったことがある。パティシエの職業病だったのかと納得した。


スポンジを三枚におろしデコレーション

「パティシエはフルーツに事欠かない」と弟は言う。
デコレーションする時にフルーツを食べるのだそうだ。味見しないとフルーツは美味しさが分からない、というのが味見する理由だ。

確かにケーキは量って作るから味は想像できるけれど、フルーツはそうは行かない。食べたイチゴと、使うイチゴは別物だから関係ない気がするな〜と思ったけれど、そういうものらしい。


器用に塗っていく

ぬる時は回転台を用いた方が断然いい。
ハンズで1000円弱で売っていた。ためしにやらしてもらったらすごく面白い。全然上手くは出来ないけれど。最後に絞り袋でデコレーションしたら完成だ。


完成!

ガトーフレーズのコツまとめ

美味しいガトーフレーズを作るには「絶対に量る」「空気を抱かせる」「薄力粉は混ぜる直前にふる」「植物性と動物性を混ぜる」「紙は何でもいい」「100円ショップの道具で十分」「卵は熱を与えて混ぜる」である。


そのコツの結晶

僕の心に響いたのは、「このケーキの原価は400円、お店では3800円」というパティシエの弟が言ったお金についての発言だ。誰でも作れるわけではないので、そういう値段になるのだろう。しかし、上記のコツでそれに近いケーキは作れる。いいことを教えてもらったと思う。


食べたらすっごく美味しかった!(フォークが無くて箸で食べています)

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