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土曜ワイド工場
 
走った後に美味しいエナジードリンクはどれだ


これらを走った直後に飲みます!

黄色いドリンクがある。
ビタミンがたっぷり入っていそうな炭酸のきいた飲み物だ。大塚製薬が出している、元気ハツラツぅ? で有名な「オロナミンC」や、アサヒ飲料が出している「ドデカミン」がそれに当たる。

「ドデカミン」のパッケージに「エナジードリンク」と書いてあって、いい名前だと思い、僕はこのような飲み物を総称してエナジードリンクと呼んでいる。飲むとエナジーが補充される気がするから、とてもしっくり来たのだ。

僕はこのエナジードリンクが大好きだ。
そこで、いくつかの会社が出しているエナジードリンクを飲み比べようと思う。エナジーを必要とする状態で。

地主 恵亮



運動後が美味い!

エナジードリンクはいつ飲んでも美味しい。
しかし、そんな中でも一番美味しく感じるシチュエーションは、運動の後だ。たとえば、最寄駅から僕の家までは徒歩25分もかかる。アップダウンも激しくとてもキツい。そんな道のりを歩き終えて飲むエナジードリンクが一番美味しく感じる。


駅から家までの道のりは長くて疲れる(アップダウンが激しい)

帰り道の途中で飲むより、帰り着いてから飲む方が断然美味しい。やはりエナジードリンクと言うだけあって、エナジーが切れた状態で飲むのが一番美味しく感じるのだと思う。今回はそんなエナジー切れの状態で5つのエナジードリンクを飲み比べようと思う。


今回飲むエナジードリンク5つ

エナジーが切れた状態にするために、飲む前に1.6キロ程走りたいと思う。一回走って5本まとめて飲み比べるのではなく、1.6キロ走っては飲み、1.6キロ走っては飲みを5回繰り返す。さぞ、エナジードリンクが美味しいと思うのだ。


では走ります!(公園のランニングコースを走ります)

大塚製薬 オロナミンC


元祖エナジードリンク

まず飲むのはエナジードリンクと言えばこれ「オロナミンC」。
昔から変わらぬ茶色のガラスビンがなんとも言えぬ安心感を醸し出している。街で見かける度に、「元気ハツラツぅ?」と言いたくなってしまう。


元気じゃない状態になるために必死に1.6キロを走る

で、飲む!

走り終わり飲むオロナミンCの感想は「キツい!」だ。
飲み口が小さく、呼吸が荒い状態では飲みにくい。さっきまでこの瓶に安心感があると言っていたがあれはなしだ。口で息ができず鼻息だけが荒くなった。

しかし味はよい。
ハチミツの自然な甘みが、疲れを癒してくれる。胃が喜んでいるのが分かるのだ。満員電車に乗っていたら目の前の席が空いたみたいな爽快感があった。


オロナミンC
評価:目の前の席が空いた!
爽快感:☆☆☆☆☆

また走り出す

サントリー デカビタC


オロナミンCより量が多い

オロナミンCとデザインが似ている「デカビタC」。というか、どのエナジードリンクも黄色が使われている。知人は僕が言うエナジードリンクのことを「イエロードリンク」と言っていた。正しい名前は何だろうか。


エナジードリンクを飲んだからといって、すぐに元気になるわけではないのでキツい(目が見開いてる)

で、飲む(なんだろうこの座り方)

飲んで一言目に出た感想は「キツい!」だった。
飲み口が小さいのも関係あるが、普段の運動不足がたたっているようで、息が全く整わないのだ。呼吸が学校なら学級崩壊するくらいに乱れている。フルマラソンを走る人の体はどうなっているのだろう。僕にとってはフルマラソンは死を意味する気がした。


でも美味しい!

酸味が強く走り終わった体にはなんとも心地よい。
分かりやすい味だと思う。ドストエフスキーというより齋藤智裕(KAGEROUの作者)という感じだ。さら〜と何も考えずとも胃へ流れて行くのだ。疲れた直後にはこのくらいがちょうど良かった。


デカビタC
評価:KAGEROU
イケメン度:☆☆☆☆

また走り出す(すでに3.2キロも走ってる)

 

アサヒ飲料 ドデカミン ストロング


飲み口が大きいのがGood

瓶ではなくこちらは缶。飲み口が大きいのもよい。
ちなみにここまで2本のエナジードリンクを飲んでいるけれど、すでに僕のエナジーは切れている。当たり前だけれど、エナジードリンクを飲んだからといって、ゲームみたいにエナジーが回復するわけではないのだ。そのような状態で飲むと、ただ美味しいというだけだ。空腹が最高の調味料みたいなことだ。


美味しくエナジードリンクを飲むために走る

で、飲む(キツくて座っていられない)

普段は机とトイレの往復しかしないので、この運動量は歴史的と言ってもいい。口の中は血の味がする(走ると血の味がするのはなぜだろう)。しかし、このドデカミンは今回飲んだ5つの中で一番甘く、その甘みが血の味をどこかに流しさってくれた。


ダウン

今まで飲んだ2本は栄養ドリンクにも似ている気がしたが、このドデカミンは甘く完全にジュースだ。しかし疲れているために、その「甘さ」がとにかく心地よい。

付き合い始めてすぐくらいの「甘さ」だ。
カップルの倦怠期にもオススメの一本な気がした。これを飲むと、付き合い初めを思い出し、「あの頃は良かった…」と思うのではないだろうか。


ドデカミン
評価:付き合い始めの甘さ
あの頃度:☆☆☆☆☆☆

そしてまた走り出す

JT 爽快ビタミン


ここからは350ml缶

色が薄い。
今までの3本と比べると格段に薄い。この瞬間まで「爽快ビタミン」をグラスに出したことがなかったので、こんなに薄いとは知らなかった。初めての発見に息が切れた状態で「薄…い…」と言葉を発したが、全然声が出ず僕の声の方が断然薄かった。


目が見開いている、さらにブレブレ写真

で、飲む

瓶と比べると飲みやすい(ちなみにドデカミンが一番飲みやすかった)。 味はやはり先の3つに比べると薄い。しかし驚くことに飲み終わった後、口の中にかなりの甘さが残った。この甘みを走りながら味わえればいいのにと思った。走り終わりではなく、走っている途中で飲みたい一本だ。


こういう座り方をしているゴリラを見たことがある

味が薄いと書いたけれど、その辺も含めて庶民の味というべき味がして懐かしく感じた。三ツ星レストランの料理もいいが、たまに食べる「うまい棒」も美味しい。それと似たようなことをこの爽快ビタミンからは感じた。爽快ビタミンは「うまい棒」なのだ。お姫様ではなく町娘という感じなのだ。


爽快ビタミン
評価:うまい棒、あるいは町娘
素朴度:☆☆☆☆☆☆

最後の走りへ

キリン アルギニンV パワフルエナジー


最後の一本です!

こちらもやはり色が薄いが澄んでいる。
今回チョイスした350ml缶はどちらも色が薄いようだ。
ただ、どんな味がするのか、と心が躍らなくなって来ている。完全にエナジーが切れてしまったのだ。運動不足に8キロのランニングはキツい。


最後の力を振り絞り走り

飲む(日も暮れた)

色は薄いが甘さと酸味だけは強い。
その二つの味が元気よくガンガン攻めてくるのだ。その結果、清楚なお嬢様より、渋谷のギャルという印象を受けた。お華やお茶といった奥ゆかしい趣味を持つ清楚なお嬢様もいいけれど、サッカーのサポーターがみな元気なように、ただただ元気なギャルもいい。そう感じた一本だった。


アルギニンV
評価:元気
ギャル度:☆☆☆☆☆☆

疲れた

1位はドデカミン ストロング

味はどれも美味しかった。
そんな中でも「ドデカミン ストロング」が頭ひとつ抜けていた気がする(記事中の評価では若干分かりにくいと思いますがそうなりました)。

ちなみに今回のチョイスは最寄り駅から僕の家までの間に売っているエナジードリンクだ。いつもは気が向いたものを買っているので、このように味に違いがあるとは思わなかった。

関係ないが、僕は炭酸が苦手なので、ズル飲みという飲み方をしている。
口の中で炭酸をよい具合に殺して、胃へと送り込むのだ。そのため、エナジードリンク以外の炭酸飲料はあまり飲まない。そうまでしても、飲む価値がエナジードリンクにはあると思うのだ。本当に美味しい。

エナジードリンク大好きです!(写真は普通のドデカミン)

 
 

 

 
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