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ちしきの金曜日
 
カジュアル地下探検

ひとりひとりのカジュアル

カジュアルでも見どころはたくさんある。もちろんパイプにもみんなむちゅうだ。


階段上のパイプを堪能する一同。

階段とあいまって間近でためつすがめつしちゃったりした。

場所はここ。このパイプが這っている上は丸ノ内線だ。

後述するように、カジュアル地下にはこじゃれた商業空間もあるが、味わい深いのは地下鉄をはじめとする公共交通のぬかりっぷりだ。


こういう、虚飾を廃した佇まいがいい。

広告の入っていない看板を鑑賞する」でもとりあげた大手町の逸品。東山魁夷作。(うそです) 中学生のころからずっとこのまま。

おばあちゃんちのすり切れた敷物みたいな「広告の入っていない看板」にむちゅうの一同。なんだこの人たち。

やおらみんながしゃがみ込んだから何かと思えば
「基準標」なるものが。ほほう。

いかにも地下街らしいふしぎなお店とか
ペンギンなのかゼブラなのかはっきりしてほしい

こちらもみんなに大人気
イノシシの像。みんな鼻を撫でるのでそこがピカピカ。

なぜか、鼻ではない身体の一部もピカピカ。

この東京駅の地下街に唐突に出現するイノシシ。鼻はわかるが、あらぬ身体の一部までが頻繁に撫でられているらしく、ピカピカだ。というか、さもその身体の一部を慰めてほしいといわんばかりのしなの作り方はなんなんだ。

ぼくは以前、撫でられてぴかぴかになっている銅像たちについて記事を書いたことがあったのだが、見当たらない。自分の記事なのに。

で、検索している途中ですばらしいページを見つけた。【→2007年小猪の旅】これはすごい。この方によれば日本にいくつかいるのね、このしなを作ったイノシシ。


あとこれもみんなで気になった。「会員制 八重洲倶楽部」
幅広い層に利用されているようだ。

会員制八重洲倶楽部の横には、東京七不思議のひとつ、八重洲地下駐車場への入り口(というか出口?)がある。これは魅力的!

みんな、ほんといろいろなものを見つけるなあ。

 

ハードな「大人の事情」


やたらちいさい謎の扉とか。茶室か。

こういうのいいねえ。法律で決められたシャッターの設置のため、長さの帳尻を合わせるべく、不思議な形になった柱。

とつぜんくさび状にへこんだ壁。地下ならではの「ままならなさ」が形になって現れると楽しい!というか、みんなのぞき込みすぎ。

かと思えばこういうものも
浮かれてんなー

特殊な趣味の持ち主たちとはいえ、やはり我々は大人なので、大人の事情的な「ままならなさ」に惹かれた。

本ページ一番上のパイプの階段などは、どうしても丸ノ内線をくぐらなきゃならないので、数段だけ下がってまた上がる、いわゆる「行って来い」な状態になってる。

こういう「地下ならではの何かをよけたため不思議なことになっている」っていうのはほんとうにおもしろい。

それからすると、上のような浮かれた奇妙なものにはあまりぐっとこない。いや、まあこれも「予算を使い切る」とかいう大人の事情なんだろうけど。でもねえ。やっぱりそういう「ソフトな大人の事情」より「ハードな大人の事情」のほうが見つけたときの喜びが大きいよね。


これがとても興味深かった。地下なのに、店内に謎のロフトのようなものが。

謎のロフトの背後、店の裏側に行ってみると、そこもなぜか「行って来い階段」だ。つまり、この下になにかあるんだな!ハードな大人の事情!ぐっとくる!

この「行って来い階段」に代表される、ふしぎな段差は地下にたくさんある。地下にも地形が存在するのだ。ほんとか。


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