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土曜ワイド工場
 
50年前のガイドブックに載っている店巡り

大人気「藪蕎麦」

先の写真は食後に撮ったのだけれど、僕が行った時はものすごい行列ができていた。今なお人気のお店のようだ。しかも若いカップルが多い。蕎麦ブームなのだろうか。さぞ美味しいのだろうと期待も高まる。


すごい列

やがて門の中に入れた。
周りには高いビルが立ち並んでいるけれど、ここは昔のままの姿で残っている。ここに50年通っているという人に話を聞くと、建物は昔から変わらず、蕎麦も昔から変わらないとのことだった。それを聞いてなんだか嬉しかった。


昔の「藪蕎麦」

今の「藪蕎麦」(ほとんど変わっていない)

店内もいい感じ(満席だった)

美味しい!

店内も昔のままの感じで趣があって素晴らしい。
早速頼もうとメニューを見る。どれくらい値段は変わっているのかとドキドキする。昔は「せいろ」と「かけ」はそれぞれ80円だった。今もその値段というわけはないだろと思い見てみると共に「700円」だった。約9倍だ。


許容範囲内の値段だと思う

昔と変わらぬせいろ

本にオススメは「せいろ」と書いてあったので、せいろを頼んだ。蕎麦はうっすら緑色で他ではあまり見ない蕎麦だった。このガイドブックを見ていた50年前の人もこれを食べたのだと思うと、なんだかロマンを感じる。タイムスリップしたような気分だ。


ロマンを感じながら食べる

美味しい!

味は申し分い。歯切れがよく、これぞ蕎麦という文句の付けようのない素晴らしい味だった。周りを見ると日本酒を頼む人も多いようだ。

先のここに50年通っているという人も、昔からここに来ると日本酒と「天だね」だね、と言っていた。微妙にダジャレだと思ったけれどツッコまなかった。せっかくなので「天だね」も頼んでみたのだけれど、やっぱりものすごく美味しかった。


天だね

かんだやぶそば
東京都千代田区神田淡路町2-10
TEL:03-3251-0287
営業時間:11:30〜20:00

 

釜めし「釜八」(新橋)

次はなんとなく開いたページに載っていた店に行ってみよう思い、パラリと開いてみると、そこには「釜めし」というカテゴリーの「釜八」という店が載っていた。地図を見ると都電が走り、今は無き三和銀行が載っている。お店はその三和銀行の裏らしい。


釜八

都電が走っている

昔の三和銀行の場所はいま「カタログハウス」

今は都電はもちろん走っていないし、三和銀行は「カタログハウス」になっていた。目的のお店は「カタログハウス」の裏で、地図を見る限り角から2番目にあるはずだ。今もあるのかとドキドキしながら角を曲がった。


車庫!

車庫だった。両隣にお店があるが「釜八」があった場所は車庫だ。お店ですらない。一応両隣のお店を確認したが「釜八」ではなかった。土釜で作った釜飯が好評だったらしいが、今はその跡形すらない。時の流れを感じた。


やっぱり車庫だ

とんかつ「珍豚美人 梅林」(銀座)

次も適当にページを開くと、そこには「とんかつ」というカテゴリーの「珍豚美人 梅林」というお店が載っていた。なんでも銀座で最初のとんかつ専門店らしい。地図を見ると大変当時は流行っていたらしく、銀座に3店舗もお店を構えている。


珍豚美人 梅林

本店に行きます

地図はおそらく間違っていて、地図の上部にある「7丁目梅林」はおそらく6丁目の間違いである。その場所は6丁目だし、地図の通りなら「7丁目梅林」が2つもあることになる。今回向かうのは地図の下部にある「7丁目梅林」だ。こちらが本店のようだ。


有楽町駅から向かう

銀座に馴染まない僕

地図にある松坂屋はもちろん今もある。
上の写真の「Tiffany & Co」はその松坂屋の1階にある。ということは、角を曲がればもうそこには「珍豚美人 梅林」があるはずなのだ。少なからず50年前はあった。果たして今もあるのか。


あった!

昔はこんな感じ

お店は今もあった。
昔と比べれば些か店構えは大人しくなっているように思えるが、今なお存在している。50年前の人もこの店に入ったのだ。そして、僕も今からこの店に入る。やっぱりロマンを感じる。


落ち着いた店内

やっぱり美味しい!

店内は落ち着いた感じで居心地が良かった。
問題は銀座のトンカツ屋ということで値段だ。高いのではないかと思うのだ。本によればカツ丼は150円らしい。先の蕎麦屋が当時と比べれば9倍だったので、それと同じだとすれば1350円だ。でも、ここは銀座、高いのだろうとヒヤヒヤする。


本に書いてある昔の値段(カツ丼が好きなので今回はカツ丼を食べます)

今の値段

安い。銀座で歴史あるトンカツ屋なのに「980円」。これは嬉しい誤算だ。昔と同じ値段とはもちろんいかないけれど、ぜんぜん許容範囲の値段である。もちろんカツ丼を頼んだ。


50年前の人も食べたカツ丼

美味しい!

一口目からわかる美味しさだ。
肉は柔らかくダシのきいた卵がカツに馴染み、ご飯に馴染みで、今まで食べたカツ丼の中で文句なしに一番美味しい。今もお店が残っていることが頷ける。この味ならお店が潰れることは無いだろうと思う。幸せな時間だった。

ちなみに後で調べたら、「梅林」は現在銀座に2店舗あり、ハワイやシンガポールなどにも支店があるそうだ。グローバルだ。


カツライスも980円だった

とんかつ専門店 銀座梅林
東京都中央区銀座7-8-1
TEL:03-3571-0350
営業時間:11:30〜20:45

残っているお店は美味しい

今も残っているお店に行って思うことは、美味しいということだ。
時代がどんなに進もうとも、美味しいからお店は残っているのだと思った。この本に載っていて、今も残っているお店はたぶん全て美味しいと思う。

調べてみると、今も残っているお店が「高級店」になっていることも少なくないようだ。 当時は30円でどじょう汁を出していたお店が、今では5000円も払わなければ食べられないお店になっていたりするのだ。それは高い。今回行ったお店ぐらいの値段のお店にはまた行ってみたいと思う。

お店にあった電話がレトロなのもプラス

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