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ひらめきの月曜日
 
あえて選ぼう飲食店の「ひっそりメニュー」


 

雑誌やテレビでよく、飲食店の人気メニューを紹介する記事や番組を目にする。人気があるだけあって、どれもおいしそうで魅力的なことが多い。

そうした情報がなくても、実際に店に行けば人気メニューは大抵すぐにわかる。店がおすすめとして売り出していることが多いからだ。

わからないのは、逆に人気がないメニュー。「あんまり売れないんだよな…」という品については情報がない。

学校に通っていた頃、クラスで目立たない方だった私としてはシンパシーを感じる部分もある。そういうわけで「ひっそりメニュー」をあえて食べてみたい。

小野法師丸



目立たぬアイツを指名したい

以前、このサイトで「今昔ミルクスタンドめぐり」という記事を書いたことがある。今となっては珍しくなった牛乳売店、ミルクスタンドを回るという記事だ。

実際に買って飲んでみようとすると、種類がたくさんあってつい迷ってしまう。そこで、店員さんから一番売れるものとなかなか売れないものとを聞いて選ぶということをしてみた。


一番売れるのは定番のザ・牛乳
なかなか出ないのは確かに見たことない感じ

売れ筋を聞くとすぐに答えてくれるのだが、逆に売れないものを聞くと「うーん…」と店員さんが考え込むのも特徴的だった。やはり売れない子は印象が薄いのだろうか。

なぜだか感じるシンパシー。あえてそういう立ち位置の商品を選んでみたくなる。


ひっそり商品には関節の絵が
別スタンドのひっそり商品にも関節

他のジャンルの飲食店では、どんな商品やメニューがひっそり系なのだろうか。店員さんに聞いてみて、実際に飲み食いしてみたいと思う。


いつも目を奪われていたこのお店

まずやってきたのは、道具街で有名な台東区の合羽橋にある「丼丸」というお店。海鮮系丼物の専門店だ。

どれも均一で525円という価格も魅力的だが、それ以外の要素でも前を通る度に気になっていたこのお店。丼物の種類がものすごいのだ。


クラクラきます
選ぶことをあきらめたくなる

ずらっと実物の写真入りで並んでいるメニューは、ちょっとした迫力さえ漂わせる。飲食店に入るとどれを頼もうか迷ってしまいがちな私は、もう考えるのをやめたくなるくらいの選択肢だ。


チラシにも圧倒される

店の前に置いてあったチラシには、写真ではなく文字でメニューがギュッと詰まっている。これだけあると、また写真とは違うインパクトがある。

よく見ると「爆弾丼」「満腹丼」「お子様丼」など、気になるメニューがいくつも並ぶ。果たしてどれがこの店のひっそりメニューだろうか。


このあたりは正統派で人気ありそう
この辺、結構あやしい

いろんな具の乗ったものや、テーマを絞ったものなどコンセプトはいろいろ。ひっそり系探しという視点からして気になったのは、「マヨ三昧丼」。味の好みは人それぞれだからいいのだが、どうしても漂ってくるのは邪道っぽさ。

「マヨ三昧」というとマヨネーズが主役のようにも思えるが、よくよく見ると具が3種類乗っているようだ。だから「マヨ+三昧」ということなのだろうか。


個性あふれるネギサバ丼

一品集中系として「イクラ丼」や「しらす丼」などがある中、同じカテゴリーでも異彩を放っていたのが「ネギサバ丼」。

サバ好きにはたまらない丼だろうが、あんまり見たことない感じは否めない。サバというチョイスも好みが結構はっきりと分かれそうな感じはある。

そういうわけで、この店のひっそりメニュー、事前予想としては「マヨ三昧丼」「ネギサバ丼」あたりと推測してみた。実際はどうだろうか。


答えはこれです

まずは店員さんに売れ筋を聞いてみると「やっぱり『丼丸丼』とかね」と教えてくれた。店の名前も冠してある、いろんなネタの乗った丼だ。

続けてあんまり出ないものを聞いてみると、やはり「うーん…」と考え込む。

やはり売れ筋よりも答えるのが難しいのだろうか。この記事で紹介する「ひっそりメニュー」は、どれもそのとき対応してくれた店員さんとの雑談的なやりとりの中で教えてもらったものなので、オフィシャルな答えではないことはご了解いただきたい。

迷った結果教えてくれたのが上の写真の丼。やっぱりネギサバ丼来たか、と思われたかもしれない。


光り物というカテゴリでくくってきた丼
確かにピカピカ

答えは「ひかり三昧丼」だった。「やっぱり、好き嫌いがあるからねー」と店員さん。ネギサバ丼より具のバリエーションはあるが、やはりニッチな丼だと思う。

ネタはコノシロ・サバ・サンマの3種類がそれぞれ2枚ずつ乗っている。その名に違わず「ひかり三昧」だ。(見本写真ではサンマではなくアジのようですが、そのときの仕入れなどによってネタは変わることがあるようです)


ひと切れがでかい

それぞれのネタはなかなか立派な大きさで、これで525円は安い。しっかり酢でしめられたコノシロ、やんわりと酢の効いたサバ、そして純粋な刺身のサンマと、同じ光物でも味の変化があるのもいい。

特にコノシロはかなり大きい。しばしば顔が大きいと言われる私だが、でかいコノシロのひと切れを持つと顔が小さく見える気がする。

意外なメリットもあった海鮮系どんぶりのひっそりメニュー。他のジャンルでも調べてみよう。


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