長崎県は五島列島にある人口およそ500人の島、久賀島(ひさかじま)。ここに「旧五輪教会堂」という世界遺産候補に登録された建物がある。それを見てみたく、今回訪問した。
コンビニやファミレスが24時間あいていて、電車やバスがひっきりなしに走っている。そんな生活が当たり前となっている昨今だが、それとは対極に位置する、便利とはほど遠い島の様子と併せて見て頂きたい。
(T・斎藤)
世界遺産候補となっている教会
長崎には、その特異な歴史的経緯から数多くの教会がある。それらの幾つかは世界遺産候補になっている。
候補となっている教会群は全部で20+α(あくまでも暫定なのでハッキリ決まってない)あり、それらを巡る旅をこれまでしてきた。(1/2/3)
今回はその続き、みたいなものである。
ただし、今回見てきたのは旧五輪教会堂ただひとつ。 第1回の記事では8箇所、2回目は5箇所、3回目も5箇所と見てきたが、今回はズバリ、1箇所だけだ。
それだけ交通アクセスがよろしくない、難易度が高いところに向かうということでもある。
久賀島へ
旧五輪教会堂がある久賀島に行くには、 長崎港からまず福江島に渡り、そこからもう一度船を乗り継ぐ必要がある。
久賀島行きの船は、写真の黄色い船「シーガル」が1日3便。 それと車なども載せられる「フェリーひさか」が1日1便。
全部で1日4便しかないので、必然的に取材スケジュールもそれに合わせたものとなる。
取材などで何度か離島行きの船に乗ることはあるが、回数としてはそんなに多くないので、毎回どこから乗るかといったレベルで戸惑う。
久賀島行きの船は券売所がなく、そこでも迷った。 乗ってると係の人が集金に来るというシステムだった。
この船は、今は定期運航便として使われているが、シーズンには遊覧船としても使われるのだろう。下に行く階段があったので降りてみると、
海中の様子が見られる窓が付いていた。 これはイイ!
宮崎で乗った水中観光船を思い出した。 が、しかし見えた景色はそれとはまったく異なるものだった。
今はそういう目的で走ってません!と言わんばかりの猛スピード。まったく何も見えない。
これはこれで貴重なものを見させてもらったようで、とても楽しい。