丸の内MY PLAZAのような横つなぎタイプをよしとしてしまうと、大手町のビルはほとんどがつなぎ目ビルであるような気がしてくる。あっちにも、こっちにもつなぎ目。たまにつながってないビルがあると安心する。そんな中選りすぐったのは、これだ。
○エントリーNo.6 大手町ファーストスクエア(ウエストタワー1992年、イーストタワー1997年)
○エントリーNo.7丸の内オアゾ(2004年竣工)
横つなぎタイプの王道はこのとおり、ツインタワーとそれをつなぐアーケードなのだが、時代は21世紀だ。やはりというか、ついにというか、つい最近、3つ連結する猛者が登場していた。
○エントリーNo.8大手町地区第一次再開発(2009年竣工)
遠眼にみると、3つ並んだ真新しい高層ビルでしかないこれらであるが、かっこいいファッサードによって、見事につながっているのであった。ぱっと見、工事中のフェンスかと思った。がしかし、この内部がとんでもない豪華空間だったのである。
東京にやってきたのが2003年なので、丸ビルや新丸ビル、丸の内オアゾには勝手な「同級生感覚」をもってそれら施設の成長ぶりを見続けている私なのであるが、テン年代に入っていよいよ活発化する大手町の再開発に対しては、「同世代だとおもってうっかり参加した現役大学生の飲み会」くらいのノリの差、世代の差を感じた。
そんな横つなぎビル界において、堂々たる風格をただよわせていたのが、この向かい側にあった、三井生命ビルである。
○エントリーNo.9大手町一丁目三井ビルディング(1961年竣工)
しかしここも、リニューアル工事が予定されているらしく、三井生命は既に移転済み。生まれ変わってもつなぎ目ビルであってくれることを願う。