地図読み難しい

スタート時点で全てのチームに遅れを取ったが、それでも僕らは地道に進む。おぼろげながらも地図を見ながら歩を進める。

まずはどんなものか確かめるため、一番近いチェックポイントに向かう。道が分かれるごとに地図で確認しながら進む。

チェックポイントがそろそろ出てきそうな所に来ても、何も無い。スタートして、二度曲がる内の一つで間違えたようだ。目印の無い所で地図を読むのはかなり難しい。これから先、大丈夫かな…

ロゲイニング楽しいかも

進んだ道を少し戻って、目的の道を進むと山の中に入っていく。

澄んだ空気の中、木漏れ日の下を歩くのはとても気持ちいい。テンションも上がり、わいわい言いながら歩いて行く。と、すぐに初めてのチェックポイントが見つかった！

スタート地点から一番近い所にあったチェックポイントは医王岩という史跡の下にあった。岩デカイ。ここにICチップの入った機械をかざせば通った事が記録される。

はーっ、そうか。ロゲイニングのチェックポイントってこういう 所にあるんだな。ピクニックしながら史跡回れる様になっていて、本気でやりたい人は走っていっぱい回ってね。と。

これ、普通にピクニックするより宝探し気分で楽しいし史跡も巡れて凄く良い。と、思っていたら甘かった。

ロゲイニング、厳しい

さーあ、次はどんなものが現れるのかなーっ。とかウキウキしていたら、どんどん山奥に入っていって、厳しさが増していく。

浮かれ気分をビシバシ折っていく上り坂。どんどん口数は減っていき、次はどこで休憩するかの話ばかりになっていく。

僕たちはまだ話をしたりしていたが、後ろを歩いていた中学生位の男の子たちは一言もしゃべらず、歯を食いしばって登り続けている。修行か。

次のチェックポイント来たら休もう！そう決めてみんな一生懸命歩いていたが、少し開けて景色が良くなっているところで全員が迷わず足を止めた。みんなの心が一つになった瞬間だ。

修行僧達は無言で登っていった。

軌道修正が必要だ

この時点で約40分経過。改めて地図で現在地を確認して驚いた。ここなのっ！？まだここなのっ！？これは、改めて作戦会議が必要だ。

出発前のように「滝行きたい」「ダム見たい」とかいう奴はもういない。

「出来るだけ高低差の無い所へ行こう」
「上手く回りながら帰ろう」
「もっとお菓子食べましょう」

という意見が出る。総合して、ダムや滝は諦めてぐるっと回り、ポイントを稼ぎながら降りて行く。という作戦になった。

事前の作戦立案だけでなく、状況に合わせた臨機応変さも 必要になってくるロゲイニング。奥が深いぞ。