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コラボ企画
 
「4人工藤」が北の大地を駆け抜ける

豚肉のやきとりと、ダンボールの車の街

数日後、安藤・工藤・乙幡の取材陣は、北海道は室蘭市にやってきた。鉄鋼業を中心に発展した「鉄のまち」であり、編集・工藤氏の故郷でもある。「でもある」というか、そのためにやってきたのだった。


鉄のせいか、ほんのりセピア色のまち。

もうお気づきだろうが、この「4人工藤」、工藤氏以外の3人をどう調達するかといえば、工藤氏のご家族にお願いするほかないのである。さあ忙しくなってきた!

もちろん事前にお話してあり、お父様・お母様はご了承済。しかし問題がひとつ。


「ただいまー」「こんにちわー」。
工藤家ご両親。この日のために買ってきたハンドルを手渡すと、感触を確認。

おお、工藤さんはお父様に似たんですね。「弟は母似です」
なるほど、今日は弟さんも加わって、4人工藤、と。「いえ、断られちゃいました・・・」

聞けば、工藤さんの弟さんにも駆動部に加わってくれるよう打診していたらしいのだが、顔を出したくないとの理由で断られてしまったそうだ。うーむ、それではまあ仕方がない、で、他にご親戚は?

「もう亡くなってしまったんですが、祖父がおります」 はい?


家族写真に見入る親子。。「あんたはお爺さんに似たんかねー」
ハイカラで、ちょっと変わったお爺様だったそうな。

そして、お爺様の仏壇へ向かう面々。ちょっと待て。

罪深き孫をお許しください。
ということで、4人目はこの遺影で。

…と、打ち合わせでは決定しかかっていたそうだが、遺影が入るのはいくらなんでも…という至極穏当な判断により(まあそうだよな)、今回はお爺様に出ていただくのは取り止めとなった。代わりに、「藤」つながりで安藤氏が入ることに。3人工藤+1安藤だ。どうだ、新しい駆動システムみたいじゃないか(あくまでここでは4人工藤と言い張らせてもらうけど)。

 

ガソリンは、愛

さて、動力は整った。あとは近所に豊富にある海辺や丘で、4人工藤をテスト走行してみようじゃないか。

だが、なんだか場がまったりしている。動力を引き受けてくださった、ご両親の腰がわずかに重い。
「知ってる人が通ったらどうするかねー」「サングラスしていこうかなー」などと、なごやかな中にも戸惑い揺れる心が垣間見える。

しかし最終的には「息子が困ってると思えば・・・ね!」「この際だから、勢いでやるしかないか!」などと、自身を奮い立たせる言葉を発して立ち上がった。親の愛である。


「こうやって帽子とマフラーで顔隠せば大丈夫かな?」バレたときに余計気まずいのでは。
もうとにかく積み込んで、現地で組立てだ。

2台の車(本物)に分譲し、近くの海辺に向かう。

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