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フェティッシュの火曜日
 
危険はだいたい25cmで避けられる


この写真は本企画と一切関係ありません。

日常は危険に満ちている。いつ落ちてくるか分からない鳥のフン。 予兆もなく突然渡されるチラシ。向こうから歩いてくる人とぶつかる危険性。

これらの危機は突然訪れるとはいえ、距離を充分にとっていれば簡単に回避できる。 しかしあんまり至近距離だと避けられず被弾してしまう。 だとしたらギリギリ避けられる距離はいったいどれくらいだろうか。

人類の平和のため、身を挺して検証しました。

小柳 健次郎



鳥のフンを避けよ

まずは鳥のフンが落ちてきたとき、どれくらいの距離ならギリギリ避けられるか探る。


避ける人。

避けるといえばマトリックスだろう、ということでこんな格好をしてみたが、 ブルースブラザーズになってしまった。

検証方法はこんな感じである。


サーカスかなにかではない。

上からフン(の代わりのネリケシ)を落として避けていき、 徐々に間隔を縮めて顔に直撃する距離を見つけていく。 ちなみに上から垂らしているのは距離測定用の紐なので、服装共々いろいろ惑わされないで欲しい。

 

70cmの高さからスタート

初めは70cmぐらいの高さから落としていく。なぜ70cmかというと特に理由はなく、 なんとなくこれぐらいからなら避けられそうかなと思ったから。

それはいいとして、この高さからフンが落ちてきたら避けられるのかどうか。 その様子をハイスピードカメラで撮影しました。



かっこいい。避けられたとかそういうことは別にして、避ける動作がかっこいい。 ちょっとだけ違うのを映画で見たことある。

結果としては余裕で避けられた。これぐらいの距離ならまだ 落ちたのを確認してから体を動かすのは余裕だ。


自らの演技をチェックする俳優。 どんな些細なことでも常に全力を尽くすその姿が、世界中の人々を感動させる。

 

一気に縮めて30cm

70cmがかなり簡単に避けられたので次はだいぶ近づいて30cm。 ここまでだとだいぶ緊張感が出てくる。


人で再現する、落とし込み釣りの様子。


なんとか顔は避けられたが、身体が付いていかず胸に直撃してしまった。 とっさに避けるとき、人の身体は蛇みたいに頭から連動して曲がりくねっていくものなかもしれない。

とりあえずフンが胸に当たる対策としては、白いシャツを着ることを推薦します。

 

非現実的すぎる距離、25cm

身体に直撃したとはいえ、顔面にはまだ当たらない。 しかしだいたいこれぐらいの距離なのは間違いなさそうなので、 5cm縮めて25cmから落としてみる。


鳥がこんな近くで飛んでたらフンとか関係なく危険。
頭上にこの状況があるのもよく分からない。


ネリケシが小さくて見えずらいですが、顔面に直撃しました。

鳥のフンは25cmまでだったら避けられる!

動きを観察すると、顔に当たってから身体が避けだしてて、動作が完全に遅れている。 この後27cmの高さから落としてみたら、それは避けられた(身体には当たった)ので、 どうやら25cmが避けられないボーダーラインで間違いないだろう。


フンは避けられません

ところでいままで気づかないふりをしながら進めてきたけど、 実際に鳥のフンはいつ落ちてくるかなんて分からないから避けようがない。

だから今回の調査に実用性とか一切ありませんので、 陸上競技で言うところの参考記録みたいなものだと思ってください。


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