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はっけんの水曜日
 
二人羽織でロック&ジャズのライブをやってみた

バンド活動っぽいことをしたい

日程は未定だが、とりあえずタンデムがライブをすることが決まった。そうなるとソワソワしてしまって落ち着かない。普通なら楽器の練習でもするべきなのだろうが、二人羽織バンドのフロントマンには練習する楽器がない。

そこで私ができることとして、メンバーに相談せずバンドTシャツを作ることにした。こういうバンド活動っぽいこと、してみたかったのだ。


ロゴを印刷して、レイアウトを検討。
文化祭気分でTシャツ屋さんに相談だ。

一人で検討した結果、ロゴをネクタイみたいに縦にしてみた。勢いで二色発注。ロゴの下には「nininbaori.com」と、ライブ決定記念にとったタンデムサイト用ドメインが小さく書いてある。

今思えばこの時そうとう浮かれていたらしく、Tシャツを30枚も発注してしまった。そんなにたくさんどうするつもりだったのだろう。

発注したうちの2枚は3XLの特大サイズ。それを裁縫が趣味の母親に、二人羽織仕様へとカスタマイズしてもらった。


なんのためのものとかは説明しません。

担当編集者のニフティ工藤さんに「ライブで着るためのオリジナルTシャツを作ったんですよ」と話したら、「Tシャツは出演者ではなく、ファンが着るものですよ」といわれた。


さらにオリジナルパッケージのチロルチョコも発注。俺、超浮かれている。でもさすがにCDを作るという発想はない。

 

ジャズ版タンデムの練習をする

企画当初はジャズっぽくクリスマス前後のライブを想定していたのだが(その頃なら涼しいし)、「やるからにはしっかりと演奏をしたい」というFJQ側の要望もあり、運命の日は2/24に決定した。よし、チョコくばろう。

そしてライブの一週間前、リハーサルをやりますからとFJQの方から呼び出しを受け、ドキドキしながら一人で参加。

FJQのリハをやっているのかと思ったら、そこにいたのはジャズ版タンデムのメンバーとなる3人のみ。本番ではもう一人ドラムが加わるそうだが、なんとタンデムの曲を練習するためだけにわざわざ集まってくれたのだ。

あ、本気だ。ここまでしてもらってありがたいという感情と共に、どれだけ私が足をひっぱるのやらという不安感が襲ってくる。


アレンジを担当してくれたピアノの佐藤真也さんから譜面を渡される。私に譜面を渡すということは、私がどんな人か伝わっていないということだな。
K-Taさん以外の二人はまだタンデムをよくわかっていなかったので、動画をみてもらった。二人共、本気のジャズミュージシャンである。

FJQのライブはこれまでに何度かみさせてもらったけれど、ほとんど面識のなかった二人がどんな反応をするのか不安だったのだが、びっくりするくらいノリノリだった。いい人達でよかった。

今回ジャズ版タンデムがやる曲は、まず去年勝手に作った当サイトのテーマソングである「DPZ」。アレンジされたその演奏は、ジャズの匠達の手によって見事にリフォームされており、家だったら間取りすら変わっているくらいの勢いだ。鳥肌が立った。

そしてもう一曲はルパン三世のテーマ。なぜ唐突にルパンなのかというと、前の打ち合わせで「ジャズのスタンダードナンバーならなんでもやるよ」といわれたのだが、ジャズの曲なんてまったく思いつかず、そういえば前にルパンの生演奏を観てかっこよかった覚えがあるのでお願いしたのだが、私が見たのは東京スカパラダイスオーケストラなのでジャズじゃなくてスカだった。

私のひどい歌に合わせて素敵な演奏をしてくれる三人。この日以来、ジャズという音楽が少し身近に感じられるようになった。


この日はじめて会話をした佐藤真也さんと、二人羽織でピアノが弾けるのかというテスト。演奏している手が私からちゃんと見えるので、自分が弾いている気になる度合いはギター以上だ。
ベースの関谷友貴さんとは前にライブを見にいったとき「お互い釣り好きよ」と紹介されたのだが、得意ジャンルが琵琶湖でのバス釣りと東京湾での沖釣りという組み合わせだったため、会話がまったく弾まなかった。しかし今日は大丈夫!

ヴィブラフォンのK-Taさんはこの練習が終わったあとも、「スタジオが開いている限り一人で練習していく!」と居残り。みんな本当に本気なのである。

 

オリジナルタンデムも練習します

FJQの皆さんと温かみのあるジャズに触れ合った翌日は、オリジナルメンバーによるロック版タンデムの練習会。みんな当然タンデムの曲をやるのは一年振りなので、「どんな曲だっけ?」というところからの練習になる。

ベースの上西さんから「連日スタジオ入りなんて売れっこですね」とからかわれながら、ロックの音圧にびっくりしつつ叫ぶように歌う。


あいかわらず演奏する側としない側のギャップがすごい。左の金髪三人と右の人、どうみても別のグループ。狩るものと狩られるもの。ちなみに私は斎藤君とほぼ同じ服装だった。
もちろんドラムの顔である櫻田さんのお面も持ってきた。岩手在住なのでこの企画に参加してもらえないのが申し訳ない。ほら、まさかライブとかやるとは思っていなかったから。

ところで私は別に歌うこと自体が特別好きなわけではなく(ヘタだという自覚もあります)、ここ数年はカラオケにすらいっていない。歌を聴いてもらいたいのではなくて、バンドというものを体験したいだけなので、大声を出すこと自体が一年振りだ。

当日ライブにくるお客さんは、タンデムの存在を知らない人のほうが多いだろうということで、かしまし娘や横山ホットブラザーズみたいな自己紹介ソングを新たに作成した。

いつものように予約した時間を少し余らせて練習終了。そのあといつものように練習時間以上に居酒屋で酒を飲んだ。


翌日、ベースの上西さんから、フライヤーがわりの動画が送られてきた。

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