先月、スバルの「4人工藤」で北海道の大地を駆け抜けた記事を書いた。今日はその2回目である。
スバル車で注目を浴びている最新機能、それが運転支援システム「EyeSight(ver.2)」だ。歩行者や他の車を認識して自動で停止してくれたり、渋滞のときには前の車との間隔を自動で保ってくれたりと、夢のようなシステムである。
その「EyeSight(ver.2)」を、舞台を東京に移して詳しく検証したいと思う。 もちろん、AWD=「4人工藤」で。しかし今回はメンツが違うのだ。
(乙幡 啓子)
駆動部同士の名刺交換から始まった
前日までのぐずついた天気が嘘のように晴れ渡った休日。ロケ地にポツポツと工藤さんたちが集まってきた。東京編の今回は工藤さんのご両親ではなく、東京で集めた工藤さんたちだ。お互い初対面である。 デイリーポータルZの工藤考浩氏の他は、社内社外のネットワークを使って集まった方々。しかも全員、IT業界だ。今日の段取りだって、ほぼFacebook上でやり取りして決定した。「EyeSight(ver.2)」の頭脳を担うにはピッタリではないか。
ということはさておき、すぐさま名刺交換である。ダンボール担ぐまではそれぞれが1人の社会人である。
それにしてもいい天気だ。雲ひとつなく、風もなく、汗ばむほどの陽気。初対面の方々と4人工藤になるという日に、どんよりした空でなくて何よりだ。心からそう思う。
メンバー紹介は次ページでということにして、まずはレガシィの組み立てだ。2回目ということもあり、さすが流れるように作業は進む。
黄色いじゅうたんのごとく菜の花が広がる原っぱに、レガシィの青が映える。映えるもんだから、そばを行く行楽の人々の目を捉えて離さない。
しかし室蘭のときとちょっと違い、何か話しかけてくるということもなく、チラ見か チラ×2見くらいして通り過ぎていく。ほっといてくれるのだ。それはそれで「何か声かけてくれぇー」と思わないでもない。
だがそこはやはり大人である。随行していた、ニフティの広告担当が問いを発する。「やっぱり、これも上座とか下座って、ありますよね?」