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土曜ワイド工場
 
サングラスを外してキャーキャー言われたい


誰でも素顔になればキャーと言われるマシンを作ります

男性アイドルがライブでサングラスをかけていた。
そして、そのアイドルがサングラスを外した瞬間に観客席から「キャー」という黄色い声援が飛んだ。すごい盛り上がりだ。観客席の若い女性が全力で「キャー」と言っている。

羨ましいと思った。
考えてみるとアイドルに限らず、俳優などもサングラスを外すとキャーと黄色い声援が飛ぶ気がする。サングラスを外すとキャーキュー言われるのだ。羨ましいではないか。

僕もサングラスを外してキャーと言われたい。そこで、そういうマシンを作ってしまおうと思う。

地主 恵亮



僕ではキャーキャー言われない

アイドルや俳優がサングラスを外すと「キャー」と言われる。
「キャー」にもいろいろあるが、この場合は嬉しい悲鳴だ。しかし、僕が同じようにサングラスをかけて、同じように颯爽と外しても「キャー」という声は聞こえてこないこないと思う。


サングラスをかけている僕(レンズに買った時についていたシールが貼ったままだった)

サングラスを外した僕

やっぱり「キャー」と言う悲鳴は聞こえてこない。
でも、僕もアイドルのように「キャー」と女性に言われてみたい。「素顔が見たかった!」という意味が込められた、あの「キャー」という悲鳴を。サングラスを外すと同時に歓声をあげて欲しいのだ。そこで、作ったのがこれだ。


サングラスを外すと歓声があがり、かけるとその歓声は消える

サングラスを外すと同時に「キャー」という歓声が聞こえてくる。動画だけれど後から音を入れたわけではない。その場で「キャー」という声がしているのだ。

もちろん僕の対面に人がいるわけでもない。
サングラスを外すと「キャー」と言われるマシンを作ったのだ。「キャー」と言われたいがために。何回も諦めかけたとても大変な工作だった。


実際は誰もいない

「キャーマシン」完成までの一部始終

先の完成した「キャーマシン」の動画を見ても分かるように「キャーマシン」はコンパクトだ。あまり目立たない設計になっている。自分でボタンを押して「キャー」と言われるわけだけれど、大きいと余計に悲しくなるので目立たないようにしたわけだ。もし借金があるとすれば、その額は大きいより小さい方がいいと思う。それと一緒だ。


いろいろ買い込みました

サングラスを外すと「キャー」と音がするわけだから、そのギミックをサングラスに施したいと思った。そう思いハンズの店員さんに相談したところ、「右手でサングラスを外すとすれば、左手があいてるからそっちで何かすれば」というアイデアを頂いた。


確かにこの細さに何かするのは無理だ!

ハンズの店員さんには、そこそこ長く相談に乗っていただいたので、その間に僕の電子工作の出来なさを見抜いたのだろう。その結果のアドバイスが「あいた手で何かする」だ。

「舐められたものだな」と言いたいがハンズの店員さんが全面的に正しい。僕はまだうぶな電子工作者なのだ。なので、そのアイデアをありがたく採用することにした。


早速工作開始

iPodとスピーカーをつなぐ。
すると当たり前だけれど音がする。では、このiPodとスピーカーの間にスイッチを設けて、スイッチを押せば音がするよにすればいいのではと考えた。

直接iPodの再生ボタンを押してもいいが、スイッチの方が断然小さいのでスイッチを採用した。キャーマシンを目立たないようにしたいのだ。なるたけ自然に「キャー」と言われたいのだ。


スイッチの方が断然小さい

ちなみにiPodは「キャー」を再生し続けていて、スイッチを押すと通電してスピーカーから音が鳴る仕組みだ。電池と豆電球をつなぐ導線の間にスイッチをつなげば、スイッチを押すことで電気がついたり、消えたりすると思う。それと全く同じ原理だ。


こういう仕組みで音が鳴っているので、

こういう仕組みにします

でも、全然聞こえないの!

全く音が聞こえてこない。
半田付けを失敗しているのかとも思ったが、ホレボレするぐらい綺麗に半田付けされている。

では、何でだろう? と思い調べてみると、音系の線は電球の導線のように単純なものではないらしい。そのため、このスイッチではどうにもならないようだ。そこで、この方法はあっさり諦めた。


電池式のスピーカーを引っ張り出した

次の案にかける

音系の線は電子工作白帯の僕には難しいと判断して、電池を必要とするスピーカーを使い、そちらの電池まわりをいじり、スイッチを装着することにした。もうiPodを直接押しちゃうか、とも考えたけれど、なるべく自然にキャーと言われるために、スイッチ装着の作業を進める。


本来こうなのを

こう改造(改良)する

本当はスピーカーを分解して改造したいのだけれど、このスピーカーはネジなどがなく、はめ殺しのようになっていて簡単にバラすことができない。そのため、上の図のように電池ボックスの部分を外からいじる改造になったわけだ。


1時間ほどかけて完成!

キャーどころか、何も聞こえない

静かなのは悲しいと思った。
田舎に住む女子高生が東京を夢みる理由が分かった。騒がしいのがいいのだ。田舎は静かだから。そして、この日の僕の部屋もとにかく静か。日本海側の過疎化が進んだ村みたいだった。スイッチを押しても何にも起きない。ちょっともう笑ってしまった。


スイッチが壊れているのかと思ってLEDをつないでみたが、キチンと光ったので壊れていないようだ

次こそ聞こえて!

こんなに声が聞きたいと思ったことは無い。
それも聞きたい声は女性の「キャー」という声だ。そこだけ聞くと危ない人のようだけれど、僕が聞きたいのはサングラスを外した時のキャー。その声を聞くためだけに頑張って作業を進める。


このスピーカーはネジが無いので、

無理やり

バラバラに(えぐれた)

結局無理やり分解した。
最初からこうすればよかった。先にも書いたように、このスピーカーにはネジなどがないので、マイナスドライバーで無理やり隙間を作り力ずくで分解した。電子工作は繊細な工作な気がしていたけれど、最終的には力技だ。


配線してもとにもどす

電子工作を上手くなりたいと思った。
出来上がったものを見るととても簡単なギミックなのだ。最初からこれをやっていたら、1時間くらいで出来上がっていたことだろう。

それが実際はかなりの時間がかかっている。
生まれたての子馬ならばもうとっくに立ち上がり、もしかすると草原をやんちゃに走り回っているかもしれない。


このような過程を経て完成した冒頭の「キャーマシン」

キャーキャー言われまくる

こうして冒頭のマシンは完成した。
リュックに装着するだけなので、取り外しも簡単だ。これで誰でもアイドルのようにキャーキャー言われるわけだ。小さくしたのであまり目立たない。自然にキャーキャーという声が聞こえてくる。自分でボタンを押すのだけれど。


小さくて目立たない!

ボタン一つでキャーキャー言われ放題

もちろん周りには誰もいない。
でも、サングラスを外せば「キャー」という黄色い声援がうるさいくらいに聞こえる。それもボタンひとつで。このマシンを作るのと、アイドルになるのとでは断然「キャーマシン」の方が手軽だ。そして、マシンとはいえ「キャー」と言われるとそれなりに嬉しい。


動画のカメラも三脚、この写真を撮ったカメラも三脚

さらにこのマシンは、よい意味でサングラスと連動していないので、サングラスを外さなくてもキャーと言ってもらえる。世の中のどんなことにも女性がキャーと言ってくれるのだ。悲鳴のキャーもあるが、このキャーはもちろん嬉しいキャー。便利な世の中になったものだ。


トイレから出てきただけでも歓声があがる
(フレームアウトした後、キャーが大きくなるのはスピーカー(僕)がカメラの横を通過したから)

もちろん僕以外誰もいない

キャー以外も自由

iPodでは常に一曲だけをループで再生し続けている。
ループする曲を変えれば、どんなものでもボタン一つで起こすことが出来る。たとえば、笑い声をループさせて、自分でギャグを言った後にボタンを押せば笑い声が起きるわけだ。

面白いことを言ったみたいで充実した気持ちになるかもしれない。
あるいは夏休みの最終日みたいな気持ちになりかもしれない。強い心を持てば、このマシンで充実した日々を送れるはずだ。

キューや笑い声は効果音集に入っています!

 
 

 

 
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