六本木ヒルズ。有名企業のオフィスがあったりあの有名人が住んでいたり、かと思えばお店もあるし美術館だって遅くまでやっている、何でもありの複合施設だ。
そんな六本木ヒルズ、あまり知られていないが意外な機能を備えているという。なんとヒルズ全体が巨大なSDカードリーダになっているのだ。
(text by 石川 大樹)
スロットは森タワーのふもと
SDカードを入れるためのスロットは、六本木ヒルズの中心に位置する森タワーの脇にある。54階建ての超高層ビルである森タワーに比して、SDカードスロットはずいぶん小さいため、見落とされがちである。
東京メトロの六本木駅から出てくるとすぐ
ここ
カードリーダーはヒルズ族による社会貢献の一環として、一般に開放されている。出先でカードリーダーが無くて困った場合、だれでもこのスロットを使ってよい。
上の写真では左側に若干見切れているが、マイクロSDのスロットもある。その中間サイズのミニSDには対応していないため、アダプタを使用する必要がある。
しっかり刺さると頭上のランプが点滅する。
ケーブルは別の場所に
カードリーダとしてのヒルズはちょっと不便な作りになっていて、USB端子はスロットから離れた場所にある。だいたい100mくらいの距離があるだろうか。
この木製のベンチにケーブルがついてる
椅子に座って作業できるようにここに設置されたのだと思うが、SDカードスロットがついているのが地面だけに、目を離しているうちに誰かが踏んでしまうのではないかと気が気ではない。
パソコンに挿したらちゃんと読み込みました
バッチリ使えます!
読み込み性能には全く問題なし。普通のカードリーダーだ。
いろんなメディアに対応
SD、マイクロSD以外にも、各種メディアの読み込みに対応している。
しかしそれぞれスロットの場所がちがうため、よく調べてから行くことをおすすめする。
けっこう分散している
メモリースティックのスロットはSDカード以上に遠いが、壁面にあるため人に踏まれる心配はない。この点ではひとまず安心と言える。
メモリースティックはDUOにも対応
スマートメディアはさらに遠く、庭園内にある。USBケーブルのある場所からは高低差もあるため、長い階段を往復することになる。しかし庭園内の眺めがいいので、天気がよければいい散歩になるのではないだろうか。
モバイル派の強い味方
きいたところによると当初はUSBハブの機能もつける予定があったそうだが、なんとなく面倒くさくなってやめたという。
ともあれ、無料で使えるカードリーダは、出先での作業が多いビジネスマンにとって強い味方である。有効に活用したい。