「巨石パーク」という、巨石をモチーフにしたテーマパークが佐賀県にある。
が、聞くところによれば、そこは 「ただデカい石が置いてあるだけ」 とのことで、いわゆるテーマパークだと思って行くとガッカリすることで有名なスポットらしい。
そう思ってあまり期待せずに行ってみたのだが、ところがどうして、ものすごく自分好みな素晴らしいテーマパークだったのだ。
(T・斎藤)
巨石をテーマに据えたレジャー施設
巨石パークなるものがあることは、知人などから聞いて随分前から知っていた。が、少なくとも自分が聞いた限りでは、誰もが脱力スポットであると言っていた。
そういうわけで、今までなんとなく足が遠のいていたわけだが、しかしいざ訪れてみると、入り口の時点で 「なんでもっと早く来なかったんだろう?」 という思いが胸に迫った。
桜並木を車でしばらく登っていくと、途中でおじさんが立っていて、いや座っていて、そこで駐車料金300円を払った。
そして、この日お金がかかったのはこの300円のみだった。
つまり巨石パークに入場料はない。 歩いてくれば何もかも無料だ。
おじさんの話によれば、巨石パークは昭和の初期には既に原型はできていて、竹下登内閣の1億円事業の時に今のカタチになったそうだ。
けっこう上まで山を登ったところに駐車場があり、そこからは歩いて園内を散策…というか山道を登る。
このビジュアルからもわかるように、いわゆるテーマパークの面影は微塵もない。完全に登山だ。
第一巨石発見 (と思いきや…)
10分も歩かないうちに、さっそく最初の巨石が現れた。
実際に見た時は大きかったのに、写真で見たらあまりスケールが伝わらない…ということはよくある。
そこで今回、できるだけ比較対象となるよう人物をフレーム内に入れるよう心掛けてみた。
巨石が現れるたびに写真におさめる。
が、巨石は次から次に現れ、そのたびに 「でけー!」 「でけー!」 と言いながら写真を撮っていった。
もらったパンフレットの紙によると、巨石には番号が振られており、1番〜17番まで計17個の巨石があるという。
紙を見ながら、 「これが1だろう。で、あれが4かな?」 などと言いながら歩いていた。
と、やがて同行していたかみさんが 「あ、あれが本当の1番だ。」 と指さした。
そこにあったものは…
それは、それまで私が巨石だと思い込んでたやつらとは桁違いの大きさの巨石だった。
こ、これが巨石か…!
巨石パーク認定の真の巨石には、説明が付けられている。
1.神頭石
形が神様の頭に似ていることから名付けられ、永く眺めているとご先祖様の顔が見えてくる不思議な石と言われている。
「頭」というよりは、ほとんど「壁」だった。