帰宅
電車を乗り継いで帰宅したのだが、いざ家の中にハムを入れてみると、それはとても巨大だ。
生ハム生活
パッケージの中には「骨付き生ハムの手引き書」なる冊子が入っていた。 サブタイトルに「生ハム生活を美味しく過ごす〜」とある。 これだけ大きなものが家にあると、いっしょに生活していると言っていいかもしれない。
開封してはいけない
さっそく生ハムをカットして味見したいところだが、まだ開封してはいけないと説明を受けた。 生ハムは倉庫で冷蔵保存されているのだが、真空パックを開封してしまうと、その温度差で生ハムが結露してしまうので、二晩おいてから開封するように説明を受けた。 半年間美味しく食べるために必要なことだそうだ。 一刻も早く食べたいが、我慢だ。
翌々日、開封
楽しみでほぼ仕事が手につかない状況で二日間過ごし、いよいよ生ハムをパックから取り出し、カット台「ハモネロ」にセッティングする。
まだ食えないぞ
イエーイとふだんは発しない言葉を声にしながらハモネロへのセッティングを終えたが、まだカットしてはいけない。 もう一晩、開封した生ハムを空気になじませる行程が必要なのだ。 生ハムは乳酸菌が生きている発酵食品なので、冷蔵保存で休眠している乳酸菌が活性化するまで待たなければいけないとのことだ。 セットに付属のオリーブオイルでハムの表面をていねいに拭いて、もう一日我慢する。
明日はカット
ここまで丸三日、目の前にこんなうまそうなものがあるのに食えないというのはかなりの拷問状態であるが、我慢すればするほど、生ハムへの期待はふくらむ。