あのヒゲの男をフィギュアに
さて、ここまで二体の改造人形を作ってきましたが、どちらも頭にエポキシパテをのっけただけで大した造形もしていないし、ボクが憧れる「おおっ、あのフィギュアがこんなに変わってる!」的な驚きがないわけですよ……。
ということで今度こそ、もうちょっと本格的な改造人形に挑戦したいところなんですが、どんなものを作ればいいのやら。
・見た目に特徴(インパクト)がある ・あまり複雑な造形ではない ・デイリーポータルZ向き
このような条件を満たしたモデルといえば……。
エアギターでおなじみ、当サイトでもプープーテレビや色んな人の記事にちょいちょい登場している宮城くん。特徴の固まりみたいなルックスだし、作りやすそうな気がします。
つづいて原型となるフィギュアを選ばなきゃですが。
なんとなーくポーズが似ているのでコイツに決定!
実際のパーツはこんな感じなのですが……。
宮城くんのユニフォームであるタンクトップを再現するのに、この軍服丸出しなボディーはジャマなんですよね。
つーことで、カッターで余分なパーツを削り取っていきます。
つづいて組み立て。
エアギターっぽいポーズを再現するために、腕の角度を変えてみました。ただ、ちょっと気になる点が。
エアギターをやってるにしては、この手が不自然なんですよね。ギターのネックを握っているというよりは、太極拳でもやってるような感じ。
そこで大体に手首から先を切断! ギャー!
手首の向きを変えて、接着しなおしました。エアギターっぽく見えますかねぇ……?
さらに気になるのが、ちょっとスリムすぎること。まあ、基本的に軍人のスタイルで作られてるものですからね。そこでエポキシパテを盛って、お腹のポッテリ感を再現します。
ついでにタンクトップの形も作っちゃいましょう。
……そんなこんなでフィギュアをいじくりまわしてたら、さっき接着したばかりの手首がもげちゃいました。
こういう、接着剤や塗装がちゃんと乾燥するまで待つ、みたいなことが出来ないところもボクが工作に向いていない一因だと思います。
ボク的にはかなり完成型に近づいているのですが、あまり宮城くん感が出ていないような……。
元のフィギュアがドイツ兵なもんで、どうがんばってもバタくさい外人顔のままですからね。「コレ、宮城くんになるのかよ」とかなり不安になっていたのですが。
なにかと雑な作業のせいで残念感はただよっていますが、まあまあそれっぽくはなったんじゃないでしょうか。
や……やらなきゃよかった! くまの着ぐるみフィギュアの時に懲りてたのに。
写真ではサングラスをしているんだから、フィギュアもサングラスさせればよかったんですけどね……。さすがに細かすぎて作れなそうだったため、こんなことに。
すまぬ……すまぬ!
で、でも後ろ姿は結構イイ感じになってるんじゃないですか? ねっ、ねっ!
ちなみにコレを作るのに、パテを盛って乾かして、色塗って乾かして……ってやってて、結構な日数かかってるんですよ。その間ずっと宮城くんのことばっか考えていたので、ちょっとしたノイローゼ状態に。