これは神社か? なんなのか?
とりあえず看板の矢印が「コッチ!」と示す方に進んでいくと、また看板。さらにその先にも看板、看板。次から次へ看板が……。
最初に方向性だけ分かれば、そんなに迷うような複雑な道じゃないのに。しかも住宅街で他にお店などが全然ないため、点在する「幸福神社」看板が余計に目立つのだ。
そんな看板たちを目で追っていくと、その先に鳥居が! あそこが幸福神社に間違いないだろう。しかし気になるのは、鳥居のある位置が妙に高すぎるということ。あの辺は坂になっているということなのかな?
その疑問は一瞬にして解決した。
屋根の上にズドーンとそびえ立ってるっ! しかもよく見ると、鳥居が飛ばされないようになのか鉄筋で補強されている。さらによく見ると、夜にライトアップするんじゃないかと思われる照明まで設置されているのだ。どんな鳥居だよ。
「やったー、ナイスなスポットだ!」
とテンションも高まり、軽やかな足取りで鳥居の方に向かっていくと、幸福神社の全貌が……。
フツーの民家風の建物の上に「幸福神社」とバーンと書かれた鳥居がぶっ建ててあるのまではいいとして、その下に「日本統合医療臨床研究機構・コホート臨床受託研究所」といかう、一回や二回見たくらいでは決して暗記できない複雑な名前の書かれた看板が(写真撮っておいてよかった)。なんじゃコレ!?
正面にまわってみてもナゾは深まるばかり。
屋上に鳥居をぶっ建てただけでは飽きたらず、入口には赤い鳥居と金の鳥居。その他にも色んなオブジェやら看板やらがあって、目に飛び込んでくる情報量が多すぎで焦点がフラフラしてしまうのだ。