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ちしきの金曜日
 
シャウト効果で全力を引き出す
 

スポーツ選手はここ一番の場面で力を発揮する際、大声を張り上げる。

特に陸上競技のハンマー投げ。全ての選手が喉がちぎれんばかりの叫び声をあげている。

単なる気合いの表れかと思いきや、叫び声をあげることでパフォーマンス能力を高める効果もあるようだ。「シャウト効果」というものらしい。

では、運動能力にまったく自信のない一般人もシャウト効果を使えばあらゆる能力をアップすることができるのだろうか?

榎並 紀行



「シャウト」で日常のパフォーマンスは上がるか?

人間は体の故障を防ぐため、持てる力を無意識にセーブしているといわれる。全力を出しているようでも、じつは70〜80%ほどの力しか発揮できていないのだ。叫ぶことによってそのリミッターを解除し、余力を引き出すのが「シャウト効果」と呼ばれるものである。

そんな素晴らしい効果をアスリートだけに使わせておくのはもったいない。一般人だってパフォーマンス能力を上げたい局面は多々あるだろう。

そこでまずは日常生活におけるシャウト効果の実用性を検証してみる。


例えば僕はタイピングをもっと早くしたい
文字が速く打てれば仕事の効率も上がる

ちなみにシャウトしない場合は1分間に98文字が限界

例えばタイピング。キーボードを打つスピードがアップすればメールの返信も速くなり、先方からの好感度も上がる。

果たして、こういった日常的な動作にもシャウトは効果を発揮するのだろうか?

試しに、シャウトしながら文字を打ってみた。


「うおー」とシャウトしながらキーを叩く
1分間で117文字。約1.2倍スピードアップした

 

ハンマーを投げる勢いでシャウトしながら1分間キーボードを叩く。するとやはりシャウトしない時より多くの文字が打てる。

しかし、よく見ると誤字が多いのだ。


○「ロックフェラー」→×「路Oっくフェラー」
○「ヨーロッパ」→×「良ーリオオッパ」

こんな感じで誤字を添削して修正していると結局倍以上の時間がかかってしまう。シャウトはタイピングには不向きといえる。

では次に玉ねぎの早切りで検証してみよう。


まずは普通に切ってみる

トントントントントントン…(無言で)
1玉切り終わるのにかかった時間、54秒

次にシャウトしながら玉ねぎを切ってみる
時間は34秒に短縮されたが、切り方がだいぶ粗い

叫ぶことで包丁をふる腕の筋力が開放され、スピードは大幅にアップ。ただ、やはり切り方がかなり雑になってしまった。

日常生活におけるシャウトは時短に効果を発揮するものの、ひとつひとつの仕事が大雑把になるというデメリットがある。

とはいえ、シャウト効果によって身体能力がアップすることに疑いの余地はなさそうだ。ということで、次ページでは真正面からスポーツで検証してみよう。


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