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土曜ワイド工場
 
月島名物レバーフライ食べ歩き
月島以外でお目にかかったことがない

東京・月島の名物B級グルメといえば、みなさんはまず「もんじゃ焼き」を思い浮かべるかと思う。 しかし、月島にはもんじゃ焼きの他に、知る人ぞ知るB級グルメがある。 レバーフライだ。

西村まさゆき



レバーフライとは一体なにか?


月島の住人は、もんじゃはそんなに食べないけど、レバーフライは結構食べる

レバーフライとは、薄く切った豚や牛のレバーにパン粉を付けて油でからりと揚げ、ウスターソースにジャブジャブ漬けて食べるシンプルな食べ物だ。

昔は肉フライと呼んでいたらしいのだけど、最近はレバーフライまたはレバカツ。という名称で売られていることが多い。

このレバーフライは発祥地の月島では、子供のおやつ代わりや晩ご飯のおかずとしてよく食べられており、月島のスーパーの惣菜コーナーにも「レバカツ」として売っていたりする。今回は、月島にいくつかあるレバーフライの店をめぐり、食べ歩きしてみたいと思う。

 

レバー嫌いでも食べられるレバーフライ


デイリーポータルZライターの尾張さん
職場復帰間もない古賀さん 

食べ歩きをする。といっても、ぼくひとりではちょっと寂しいので、デイリーポータル編集部のきってのレバー好きの古賀さんと、ちょうど大阪から上京していたライターの尾張さんに付き合ってもらうことにした。

古賀さんはレバー自体は好物らしいが、揚げ物を食べると鼻の頭がかゆくなる体質らしい。なんとも不思議な体質の持ち主だ。そして、尾張さんはレバーが苦手だという。しかし、ぼくはこういう人にこそレバーフライを食べてみて欲しいと思っていた。実は、ぼくもレバーは苦手なほうなのだけど、なぜかレバーフライだけは美味しく食べられるのだ。レバーが苦手な尾張さんにもレバーフライの美味さをぜひ体験していただきたい。

 

一軒目「ひさご家阿部」

まずは佃三丁目にある「ひさご家 阿部」に向かった。「月島」と銘打っておきながら、いきなりの佃で申し訳ない。佃と月島はマリオとルイージみたいなものなのでそのへんは大目に見てほしい。


恐る恐る近づく 

この「ひさご家阿部」はレバーフライといえばここ、という感じで、TVや雑誌でもよく取り上げられる有名店だ。さっそく、レバーフライ(140円)を注文する。


右上のからしをつけるとうまいんだこれが

カラリと揚がった揚げたてにかぶりつく。衣の旨みがソース甘辛さと共に口の中に広がる。 よく噛むとレバー独特の風味がほんのりしてくる。


薄くてレバー苦手でも食べやすい

ここのレバーフライはレバー部分が薄めだけど、衣がしっかりついているため、レバー独特のくさみや食感をあまり気にすること無く食べることができるのだ。レバーが苦手な人でも食べられるビギナー向けのレバーフライだといえる。


うっかり顔の尾張さん

「歯ごたえがパサパサしてない」「ソースの味がしっかり付いていてレバーくささがあまりしない」と、レバーが苦手な尾張さんも「これは美味しい」と言ってくれた。ほら、レバーが苦手でも食べられる。


美味しいんだけど、もっとレバーっぽくてもいいなあ

一方、古賀さんはたしかに美味しいと言いつつも「もう少し、レバーっぽくてもいいかも」とレバーとしての物足りなさを若干感じているようだ。わかりました、そんな方にオススメなレバーフライもあるんです!次に行きましょう。

 

肉のたかさごのレバーフライは販売取りやめ中


大江戸線のアナウンスでもお馴染みの「肉のたかさご」はこちらです 

一軒目の「ひさご家阿部」の向かいに「肉のたかさご」という焼豚が有名な肉屋がある。 たしかここでもレバーフライを取り扱っていたはずなので行ってみた。


なぜか怪奇なフォントの「フライグルメ」

あれ? レバーフライが無い。

お店のひとに「レバーフライやってないんですか?」と聞いてみたところ、今はもうやってないんですとのこと。残念。するとお店のおばちゃんが「レバーフライなら向かいのひさご家阿部さんで売ってますよ」と教えてくれた。ありがとうおばちゃん。今そこで食べてきたの……。


バラ肉をバームクーヘンの様にしたバラクーヘン丼

バラクーヘンやトンカツなど、レバーフライ以外のものに心惹かれるのだけども、ここはレバーフライ縛りで!と、心を鬼にして次のレバーフライ屋に向かうことにした。(肉のたかさごについては田村さんの記事をどうぞ)


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