まずは種明かし
さて、ここで種明かし。文字が消えるのは、熱で消えるボールペンを使っているからなのだ。
本来は「熱で消える」ではなく「こすると消える」というのが、売りだが、こすると発生する摩擦熱を利用しているのだ。
非常に便利で普段から愛用していたこのボールペン。当サイト編集部石川さんとラジオで話していた際に「熱で消えるならドライヤーでも消えるんですかね」と言っていたのを聞いてピンと来た。
原理としてはドライヤーでも何でも温度が上がれば消えるハズ。ならば、見た後に自動的に温度が上がる仕組みを作れれば「なお、この文章は自動的に消去される」が実行出来るのでは!?と思ったのだ。
ドライヤーで試してみて確信した。熱ならば何でも消える。これは、出来るぞ。と、いう事で「なお、この文章は自動的に消去されるマシーン」の製作を始めた。
理想通りの部品発見
さて、どうやってそれを作ろう。まず必要なのが熱源だ。思いついたのはドライヤー、ホットプレート、カイロ等。試してみて上手くいったし、火傷とか火事とかならなさそうだし、ドライヤーで良いだろう。
後はどうやってドライヤーを作動させるか。文章を読んだら消える。という条件を満たすために、箱に入れて、開けると共に始動させたい。フタを開けたら電源が入るようにしようと思う。
頭の中にある設計図を紙に書いてみた。書いてはみたが、スイッチオンボタンが一体何で、どうやって電源を入れるのかは分からない。とりあえず東急ハンズに行ってみよう。
何か無いかなぁ。とフラフラしていると、思い描いていた物と全く同じスイッチが売られていてビックリした。もしかして、俺が作ったのかと思った。これだよ、これ。これがあればスイッチはバッチリだ。
理想を超える物が
後は、その他の部品を…と思っていたら、その横に人に反応して光るという物が。普段の生活ではあまり意識しないが、電球って、もの凄い熱くなる。それはそれは、文字を消せる程に…。
フタを開ける動きで自分でスイッチを押すよりも、自動的に反応した方がなんか、勝手に消える感が出て良い。
これにしよう!と、思ったが、暗い時にしか人に反応しないらしい。それではフタを開けた時の明るさで、作動しないかも知れない。もう少し探してみよう。
東急ハンズを離れ、ホームセンターコーナンにやってきた。あるかなぁ、と思って見てみると、いっぱいあった、がっさがっさと有って、しかも安い!明るい時も反応する!これだ!と、買って帰った。