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フェティッシュの火曜日
 
限定大好き!この時期だけの冷やしそば&うどん
うどんサマーオブラブです。そばでも可!

うだる暑さの日に良し、飲んだ翌日に良し!この季節は特にお世話になる立ち食いの冷やしそば&うどん。そろそろ夏ムードになってきて、どこのお店も推してくるのだけど、温かいそばうどんの季節に比べると「限定メニュー」度が高い。今この瞬間にも店先に「限定!」「はじめました!」をうたう看板が出ているかもしれない。いろいろ食べつつ、この限定モノが何種類くらいあるのかまとめてみました。

大坪ケムタ



さっぱり系は酢味からマグロ味まで?

さて東京を代表する立ち食いといえば「富士そば」。しかしいざ行ってみると「この夏限定!」的な打ち出しは今のところまだないようで。でもせっかくなので定番の冷やしそばの中でも最ゴージャスな「冷やし特選」をいただいてみました。しかし「特選」ってすごい引き立て言葉ですね。「メディア選抜」みたいなもんですよ。


外国人も多く立ち寄るトーキョーフェイマスソバ。
数々のトッピングから選ばれし精鋭だけがこう呼ばれる!

そばが見えないトッピングの勢い。これぞ特選!

自分も富士そばは時折食べますが、考えてみると「特選」は始めて。トッピングよりサイドメニュー派なもので。しかしこれだけトッピングがぎっしりしてると、ひとくち食べる事にそば+お揚げ、そば+ワカメ、そば+天かす…と味が毎回違う!ゴージャスですなあ。

温泉玉子を割る瞬間ってアガりますよね。
ライバルは同価格の冷やし肉富士か。

特選がAKBメディア選抜なら肉富士はSKEか…。でも店内をよく見たら、夏限定ではないけど店長のおすすめはあった。シーズン的にはせいろかあ。夏はザルかせいろだ!それが正論、て曲もありますしね。

KAR38!(かき揚げ天せいろ380円の略)

こういう定番の冷やしそば・うどんに対し、各店舗が工夫を凝らすスペシャルな夏限定の冷やしメニュー。いくつか見てるとだいたい2つの傾向があるよう。それは「こってり」「さっぱり」!というと天下一品のようだけども。

では限定メニューをその傾向順に紹介してみましょう。まずは「さっぱり」。新橋駅地下にある「愉々家 新橋店」の限定メニューのひとつが「サラダうどん」。言うまでもなくさっぱりうどんの王道ですね。


夜は居酒屋メニュー、昼はうどんメインのお店。
店頭にこんな看板が。夏の4品!


サラダ+鶏肉でさっぱりと。体調悪くても完食出来そう。

しっかりコシあるうどんにしゃくしゃくと野菜が絡まるのがよし。ほどよく肉が入ってるのもお腹にほどよく溜まる感じでよいですね。OL大好き!て感じの王道感。OLさんが外に行く時に持ってるデカい財布片手に食べたい!そんな人はいません。

さて続いては讃岐釜揚げうどんチェーン「丸亀製麺」の夏メニュー。ズバリ「すりたておろしフェア」!さっぱりだけでない限定性がいい。大根のイラストがまた清涼感を煽るぜ。しかもホントに「すりたて」で「おろし」だったのですよ。


関東ではショッピングモールなんかに多いイメージですね。
おろしを入れるとおいしいメニュー3品。

こちらは「ピリ辛おろし酢醤油うどん」。左に載ってるはしし唐です。

「梅おろし醤油うどん」。こちらは練り梅!

どちらもでかい大根がついてた!
自分ですり下ろしてイントゥザうどん!


おお、すりたておろしフェアは自分でフェアだったのか!しかしこういう「自分で一手間」は嫌いではない。「梅おろし」は文句無しのサッパリ感だし、「ピリ辛」は酢としし唐の風味が相性よい。大根のジアスターゼで胃腸にも良さそうだし。

続いてはやや変化球の「さっぱり」。新橋駅にある「さぬきうどん NRE&めりけんや」。こちらの夏限定メニュー、「鴨なすつけうどん」「たっぷり青ねぎと牛玉子ぶっかけ」てのも美味そうなんですが…。


JR各駅にあるさぬきうどんのお店。
真ん中のメニューが気になる。


アボガド生醤油うどんです。左はタマネギ。

これに生醤油をかけて食べるこのうどん、よく「アボガド+醤油でマグロっぽい味に」というけれど、まさにそれ。しっかり混ぜて食べると「マグロ味のペーストが絡みついたうどん」を食べてる気になる…。不思議だ。さっぱりしてるんだけど濃厚、不思議な味です。

 

こってり系は油にかき揚げで喰わす

ではここから小技無しのこってり系で。まずは「大江戸そば」「中山道」など東京近辺のJR駅にあるそば屋で多く置かれている「帰ってきたそば屋のラー油そば」。リターンズとかセカンドインパクト、でない所を見ると名前をつけたのはウルトラマン世代ではなかろうか。


ラー油ブームは終わってもそばは負けない!

スタミナ!それは夏の名文句。
店名は違っても関東のJR駅各地で見かけます。

油とつゆとごまだれでヌルヌル!でも美味い。

昨年大ブームを起こしたラー油、その時に発売されたインスパイアそば!そのリバイバルなこの冷やしそば。夏の定番「スタミナ」めしのひとつですな。ごまだれとラー油が合ってスルスル、いやヌルヌル気味に胃に入ってきます。食べた後に口の中がラー油の味でいっぱいになるのだけが難ですが、味濃い飯大好きっ子にはたまらない!

次に向かったのは新宿駅。駅をはじめ歌舞伎町など新宿近辺でいくつかそば屋回った&食べたんですが、なかなか決定打というか個性的なのはないんですよねえ。「コマ劇閉鎖記念北島サブちゃんそば」とか「夜通し働くホストの皆様ご苦労様!胃に優しいウコン入り冷やしそば」とか。ただ「あっさりなんだけどこってり感」という意味で珍しかったのがこれ。


小田急系列の「箱根そば本陣」。
こちらには限定冷やしそばが2品。

頼んだのは「豚肉と新ショウガのかき揚げ天のそば」。

天ぷらだけど、豚だけど、生姜でこざっぱり。

惜しむらくは揚げたてではないところですが、生姜の風味とおろしまでついてるところがさっぱりとこってりのバランスや良し。目の前に揚げ物出されるとどこまでもついていく男としては今回では一番好みかも。

しかしこってり・さっぱりと分けてみたけども、さっぱり=うどん、こってり=そば、と分かれたのは偶然か。もしかして麺自体がそういうこと?食べながら「うーん、これはこってりだな…」とか考えたのは意味ない?ト、トッピングとの相性もあるんでしょうね…。

などなど、これ以外にもいろいろ食べてみたんですが、


あとは夏のカレーうどん系とか
つけうどんなんかも。

斎藤さんが紹介してたこれも夏系だな。
ちなみにあと4皿食べてます。

さすがに全部食べるのも無理だし、似たような物も多いし、ということで店頭にバーンとポスターやパネルで宣伝している夏のスペシャル冷やしうどんそばをあらためてまとめてみました。中には通常メニューのもの(でも夏のイチオシ)もあるのはご容赦。まあ一部はトッピング次第で年中出来たりするんですけどね…。そば・うどんの表記は推してる方を優先です。

特製生七味のおろしぶっかけうどん スパイシー黒カレーの温玉うどん
さっぱりレモンのおろしぶっかけうどん 納豆とろろそば
さんとろそば 帰ってきたそば屋のラー油そば
冷玉たぬきつねそば 冷やしトマトそば
キーマカレーそば 濃厚ねりごまの冷やしタンタンうどん
柚胡椒の黒豚つけうどん うま辛つけ蕎麦
冷やし蒸し鶏そば 冷やしたぬきそば
サラダぶっかけうどん 温玉キムチぶっかけうどん
梅しそぶっかけうどん ざるうどん
鴨なすつけうどん アボカド生醤油うどん
たっぷり青ねぎと牛玉子ぶっかけうどん 冷やしスペシャルそば
冷やしかき揚げそば いんげんとイカのかき揚げそば
冷やし豚しゃぶそば〜ごま風味〜 たけのこと明日葉天のそば
茶そば 冷やし山菜そば
辛味胡麻ダレ肉おろしそば 豚肉と新ショウガのかき揚げ天そば
冷やし梅わさび菜そば ピリ辛おろし酢醤油うどん
梅おろし醤油うどん おろしぶっかけうどん
夏の涼味サラダそば

あらためて見ると茶そば出す店ってレアですねえ。

あらためて数えたら35種類!ここ数年のさぬきうどんブームで店が増えたのもあるけども、この限定ブームすごいなあ。ナイキのスニーカーかよ。裏原宿かよ。

茶そばみたいに全く違うものを出すのに比べれば、トッピングなどの工夫で新奇性を打ち出せる冷やしそば&うどん。しかも冬の温かいそば&うどんに比べると、夏は「最近ちょっと食欲ないんだよね…うどんかそばなら!」的な要素もある。それだけに、どこもひとひねりして呼び込もうと努力してるんですねえ。さて今年の夏はあと何杯食べるかな!

完食!ごちそうさまでした。

でもカラダが溶けるほどは食ってない

ちなみに最大で1日4杯食べました。それでも意外と翌日また2杯3杯食えるもんですねえ。ご飯みたいなもんで主食に近いからかな。この記事書いてる時点でまたそば欲が…。

ちなみに「食べたいな〜」と思っても掲載後は発売中止になってるものもあるのでご注意ください。


 
 

 

 
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