こどものころ、お腹がすいたけど家には自分しかいなくて、途方にくれたことありませんでしたか?
家の中にあるのは、食パンとか生卵とか、そういう原形の食材ばかり。そういうとき、ぼくはよく、食パンにマヨネーズを塗って海苔を乗せて食べたりしていた。あとミロをそのまま食べたり。
そういうことしてたのってぼくだけじゃないはずだよなあと思って、みんなの体験を聞いてみたら、あるある!と思う話がいっぱい集まりましたよ。
(三土たつお)
留守番ごはんとは何か
こどものころ、留守番をしてるときにそうやって自分でつくって食べたごはんのことを、留守番ごはんとここでは呼ぶことにしよう。
ぼくの実体験では、それは素材をたんにそのまま食べるか、塗ったり乗せたりするだけのものだった。火は使えなかった。
冒頭で紹介した食パンの海苔乗せは、写真で紹介するなら次のようになるだろうか。
マヨネーズ海苔パン
材料 ・食パン 1斤 ・海苔 1枚 ・マヨネーズ 適量
作り方 1.台所のどこかから食パンの袋を探しだす 2.食パンを一枚抜き出す 3.クリップでパンの袋を綴じようとするが、なかなかできない 4.冷蔵庫のなかの海苔の袋から1枚取り出して、食パンの大きさの分ちぎる 5.パンにマヨネーズをぬり、海苔をのせる
作り方のところを詳細に書いたら長くなってしまった。まずお母さんがどこかに置いた食パンの袋を探すところからがレシピなのだ。
それから、紹介するまでもないけど、ミロはこんな感じだ。
ミロ
材料 ・ミロ 1袋
作り方 1.そのままスプーンですくって食べる
これがうまいんだよなあ。「作り方」になってないけどね。
で、こういう留守番ごはんって、みんなはどうしてたんだろうと思ってきいてみた。そうしたら全部で約140件ものレシピが集まった。あるある!っていうものから、まじか!っていうものまで、一つ一つがおもしろい。
次のページからどどーんと紹介していきますよ。