新書の御三家とは?
江守:ここにあるような本がたくさん出た後に、2010年にメディアファクトリー新書が創刊しました。 横山:メディアファクトリーの新書は壁につくんですよ 江守:そこが新しい。777円で壁につきますからね べつやく:冷蔵庫にぴったり
横山:ちなみにいちばんヒットしているのは? 江守:大ヒット中は「働かないアリに意義がある」。 横山:タイトルに響くものがありますね。 江守:こちらいま20万部突破。 白川:すごーい 江守:「なぜアヒル口に惹かれるのか」もこのあと説明する新書の型にあってるタイプですね。
江守:岩波新書、中公新書、講談社現代新書がいわゆる 教養新書の御三家と呼ばれてまして、時代を経て90年代後半ぐらいからちくま、PHP、文春、集英社、平凡社、角川、光文社、新潮あたりが出てきてます。 このあたりが中堅イメージ。そのあとに出ているのが幻冬舎、小学館、祥伝社、ベスト、学研、扶桑社、アスキー、ソフトバンク、メディアファクトリーが新興勢力なのかなと自ら言っております。 林:どこがいちばん売れてますか? 白川:まじめな話をしてしまうと岩波は安定してますね 林:買い取りという話を聞きますが 白川:買い切りなのでそんなに無茶に仕入れられないんですけど 横山:生々しい
城にたとえて説明しよう
べつやく:出た 江守:白川さんが城マニアなんですよね 白川:城、大好きです 江守:説明していただけますか
林:岩波が江戸城はわかります。キングオブ城。でも新赤版は大阪城? 白川:大阪城は厳密にはふたつあってですね。 一般的には豊臣秀吉がたてたのが大阪城だと思われてますが、いまたってる石垣は江戸時代に建てられたものなんですよ。新赤版は赤版を復活させたぞ、みたいなものじゃないですか。 林:大北くんこういうのわかる? 白川:聞いてください! いまの新赤版は大阪城です。 江守:聞けば分かりますね。 白川:説明していてすごい孤独感です 林:分からない事を分からないものでたとえてないですか 江守:べつやくさんどうですか べつやく:え、いやー、なんか、ねえ
平均すると1日に6冊出てる
江守: 新書の現状、マーケットの規模はいま128億円。発行点数は昨年で2000点とかあるみたいですね。 林:1日6冊ぐらい 江守:毎日は出ないにしても 平均するとそれぐらいですね。 2005年ぐらいまでは 1300点ぐらいだったらしいです。1998年は530点とかだったらしいのでぐんぐん増えている。
江守:面白いのはレーベル数を調べていたときに、40って説もあれば70という説もあれば100という説もある。休眠新書というか、今やってなかったりとか不定期刊行だったりしてなかなか何レーベルあるってはっきり言えない。でもだいたい70から100とかぐらいらしいです
白川:体感だともっと多い感じですね。キルタイム新書とかBL系とかでもあるので。