編集部より「グルメ食べ歩きをせよ、ただし100歩以内で」というミッションをいただいた。 100歩か。どれくらいの距離を移動できるのだろう。ちい散歩だと3分間くらいか。よくわからないけど。 かなり密度の濃い買い食いになりそうな事は確かだ。
谷中銀座
買い食いの場所は谷中銀座を選んだ。昔ながらの商店街で、お総菜なども充実している。
入り口にはいきなりお弁当屋さんがある。しかし、食指の動くものがなかったのでスルー。
■ 1品目:たまねぎの天ぷら
10歩目で老舗の天ぷら屋さんにぶちあたった。天ぷらを食べながら歩きたい。その理由は後ほど明らかになるのだが。
■ 2品目:うなぎの肝串
天ぷら屋さんの隣にはうなぎ屋がある。大好物であるうなぎの肝があるので迷わず突進。
「味ついてないけどおいしいから」と言われて食べてみると、本当に味付けがなくてもおいしい。肝のほのかな苦味がいいですわー。 なんか楽しくなってきた。
目的がある
いつもは谷中銀座には、駅に近いほうの入り口から入る。今日はなぜ逆側から入ったかというと、琥珀エビス生ビールの飲める酒屋が近いからだ。あっちからでは100歩じゃ無理だったんだもの(測量済み)。
ついでに言うと、その先には有名なコロッケ屋さんがある。そのコロッケをつまみに生ビールを飲む事こそがヤナカネーゼの休日の過ごし方なのだ。 というワケで、最低でもコロッケ屋までたどり着かなくてはならない。
■ 3品目:焼きドーナツ
歩き始めたとたん視点がぶれ、甘い物に気を取られてしまった。ビールには合わないので持ち帰る事にする。
■ 4品目:琥珀エビス生ビール
寄り道をしてしまったが、48歩目で酒屋に到着。 このビール、以前は店頭で売っていたが、いつのまにか店内までいかなくてはならなくなっていた。ちょっとだけ痛い歩数消費だ。いつもなら店外でも店内でもいいけど、今日に限っては持ち弾が減るのが悔しい。
ヤナカネーゼご用達のコロッケ屋へ
ビールを半分残し、後半戦へ。すぐ隣にある、有名人のサインがたくさん貼ってあるコロッケ屋さんに行こう。
■ 5品目:うずらのたまご串
70歩目にして揚げ物天国に到着。隣の酒屋が生ビールを売り始めたのはこのお店との相乗効果を狙ったものと予想が付く。
実はまだ狙っているものがある
来る時にチェックしておいた、魚屋の自家製塩辛、これが食べたいのだ。絶対うまいでしょう。 しかし、コロッケ屋からだいぶ先。あと30歩でたどり着けるかどうかは微妙な線である。
魚屋を目前に終了
上の写真を見ると、あと10歩というところか。無念である。酒屋のおじちゃんが寒いからって店内でビール注ぐようになったせいで、私は塩辛にありつけなかった。 しかし、ドーナツ屋の試食に惑わされた自分にも責任がないとは言えない。100歩グルメ、わりと駆け引きが必要なゲームだった。