先端は磁石にもなっていて、ボルトやネジなど鉄でできたものならくっつけて拾うことができる。

が、実を言うとあまり期待してなかった。

というのも、これと似たアイテムを過去に２つほど、100円ショップで見かけ購入したことがあったから。それらはほとんど役に立たなかった。

ひとつは今回のと同じ先端からツメが出る物。が、長さがエンピツほどしかない。指ではつまみにくい小さい物をつまむための道具で、キーボードの隙間に落ちたゴミを拾うのには２回くらい使ったくらいでそれ以外に活躍の場は無かった。

もうひとつは今回のツールと同じ隙間に落ちた物を拾う用の道具だったが、ツメはなく磁力のみ。なので箸や歯ブラシが拾えない。また長さが40cmくらいと微妙に役に立たなかった。

ということがあったので、今回のツールも最初それほど期待してなかった。編集部から「買え」という指令が来なかったから買ってなかったかもしれない。

ところが…

驚異の実力

冷蔵庫の横の隙間に使ってみて、その実力に驚いた！

奥に入り込んでいるため直角定規ではどうしても取れず、ずっと諦めていたハブラシをいとも簡単に取ることができた。

これはすごいかも！！

次に、もうひとつの我が家の鬼門、風呂の隙間でも試してみた。

今時のお風呂ってこんなんじゃないと思うが、我が家の風呂はかなりの旧式で、湯船の周りに物が入り込む隙間がある。

ここによく子供たちがおもちゃを落としてしまい、そのたびに私が這いつくばり、裸で定規を振り回して取っていた。

風呂の下には見覚えのないおもちゃまで落ちていた。それは前の住人の遺産だった。定規ではどうやっても取るのが不可能だった。

それが今回の道具を使ったらあっさり取れた。
それは、いつからあったのかわからないほど古く、まるで遺跡を発掘したような気分になった。