食べ終わって30分、寒空の下で待機します
実験はここからが本番である。食べ終わってなにもせずに30分間待ってもらうのだ。さっき鍋で温まった体がどのように変化するか。どの鍋が長持ちするかが明らかになる。
寒さと退屈に耐えかねて豆乳鍋(ライター西村氏)がいきなりなぞなぞを出した。 「新幹線に乗り遅れた人が文房具をもらいました。なんでしょう」 「こたえは、糊。糊をくれた(=乗り遅れた)から。」
………。
いま原稿書きながら気づいたのだが、だじゃれとしての寒さと外気温をかけていたのかもしれない。7年殺しみたいなだじゃれである。
余談だがさっきからライターを名前ではなく鍋で呼んでいるのは「太陽に吠えろ」を意識している。きょうからおまえは豆乳鍋だ!みたいな感じで。そんな刑事はいないのだが。
寒さに耐えかねて人の体を触り始める寄せ鍋
寄せ鍋(編集部安藤)が、とろみ鍋(ライター榎並氏)を触りはじめた。これはとろみ鍋が暖かさを持続していることのあらわれだろうか。 このままだと雪山で遭難した人のように抱き合って体を温め合ってしまうかもしれないのでこまめに測定した(あれはうそらしいですよ)。
それでは測った結果を発表します
いきなり結果発表、とろみと豆乳です
グラフがわかりやすいのでグラフからどうぞ。額の表面温度の変化グラフである。 食べたあとも暖かさを持続していたのはとろみ鍋と豆乳鍋。スコーンと落ちているのは激辛キムチ鍋と寄せ鍋である。
食べた後の額の温度変化グラフ
体全体の温度変化が分かるようにふたたび鍋ごとに時系列に並べてみた。
カレー鍋は顔だけでなく体も徐々に冷えている。冷えるに従ってポーズが寒そうに縮こまっている。 せっかくサーモグラフィを用意したのでわかりやすいポーズをとってくれなくていいのに。
そして今回のMGP(Mostがっかりプレーヤー)の激辛キムチ鍋。あれだけ熱くなったのにそのあとの急激な冷えっぷり、まるで恋のようだ(こういうこと言ってみたかった)。 20分後あたりから被験者が笑っているのがサーモグラフィ越しにもわかる。寒すぎて笑っているのだ。
衝撃のとろみ鍋は次のページで(これはとろみ鍋を食べているようす。まるで火の鳥)