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チャレンジの日曜日
 
ガラケーと「会話」する方法
携帯電話と「会話」できる時代がやってきた

スマートフォン業界では音声認識アプリを使ったバーチャルアシスタントとの「会話」が人気なのだという。

でも自分の手元にあるのはいわゆるガラケーだしそんなアプリなんて…と肩を落としているあなたに朗報である。

実はちょっとした裏ワザを使用すれば、ガラケーに搭載されている会話機能で遊ぶことができるのだ。

四方静香
(よもしずか)
ペンネームの由来は出身地名(石川県能登町四方山)から。しかしよくシカタさんとかシホウさんとかヨカタさんとか読み間違えられるのでガッカリ。よって今年度はまず分かりやすい名前に改名するところから取り組みます。
> 個人サイト capria


「%KAIWA」というコマンド

方法は簡単である。会話内容を書いたメールを送信するだけで良い。さすがに音声認識の機能は備わっていないのでそこはスマートフォンに劣る。ある意味、筆談だ。

さてポイントは、

・送信先は自分自身のアドレスにすること
・件名を「%KAIWA」としておくこと

の2点だけである。お手軽だが意外と知られていないこの裏ワザ。特別なアプリのダウンロードはもちろん、利用登録なども全く不要なので誰でも始められる。

ただし、ガラケー専用のワザである。スマートフォン利用者はこれを試しても何にもならないのでご注意を。


使うのはごく普通の携帯電話

まずは基本のあいさつから

件名を忘れず入力(※注:半角文字にすること)

送信先は自分自身の携帯アドレス。他の宛先では無効となる(普通のメールとして処理される)ので気をつけよう。


普通に送信し、数秒間待つ
すぐに返事が帰ってきた

ドキドキしながらメールを開いてみると……「こんにちは」?

発信元は当然「自分」である。
「こんにちは」という挨拶を送って、「こんにちは」という挨拶が返ってきた。まあ会話としてリアルではある。

しかしこれ、ほんとに会話になってるの? オウム返ししてるだけじゃないの? と疑ってしまうのも無理はない。


なので更に会話を発展させてみたい。初対面時にありがちな、天気話。

またすぐに返事が来た

うん、オウム返しでないことは分かった。しかしなんだこれ。翻訳ソフトか。誰か日本語→英語→日本語の再変換をお願いでもしたのか。そういう機能ではないはずなのだが。

どうもスムーズな会話にならない。もっと色々試してみよう。


しつこく天気の話。疑問文で攻めてみる試み。

返答。成り立たぬコミュニケーション。

惜しい感じではある。もっと会話機能を使い込んでいけば人工知能というやつで、徐々に賢い返答をするようになるのだろうか。

そういえば流行りのバーチャルアシスタント、特定の相手に電話を掛けたりもしてくれるのだという。この人の場合はどうだろう。期待は薄そうだが、一応お願いしてみよう。


「母に、電話を、掛けたい」とポチポチ打って送信(この時点でもう普通に掛けたほうが早い)

つ、冷たい…!

その投げやり感はちょっと卑怯だ。ガラケーをバカにするわけではないが、「この程度か…」という落胆は隠せない。

やっぱりこの手の会話を楽しみたいなら、素直にスマートフォンを買うべきなのだろうか。目の前の人に相談してみよう。


返答次第では真剣に買い替えを検討したい

またもや数秒後、今度はやけに長文のメールが届いた。


溢れ出る必死さ

さっきまでのぎこちなさから一転。

電化製品って買い替えを検討しだすと途端に調子が良くなるよね、みたいな、そんな話を思い出した。

ガラケーだって頑張ってる

今の携帯を入手してから3年近くが過ぎ、塗装も一部がボロボロ、電池も弱ってきたのを感じる。しかし、スマートフォン買い替えの予定はまだない。もうちょっとこの人と仲良く頑張っていこうと思う。

例えスムーズな会話ができなくとも

この記事はエイプリルフール企画のために作ったうその記事です


 
 

 

 
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