いいスキマ。
江戸時代からの面影を残す街には、建物と建物のあいだに、ひとがひとりだけ通り抜けられる、ぴったりサイズのスキマがある。 東京と京都で探した。
銀座のスキマ(前回までのあらすじ)
私とスキマとの出会いは、みんな大好きNHKのテレビ番組『ブラタモリ』で紹介された、銀座の路地である。ああ路地、いいですよねー、くらいの軽い気持ちで見ていたのだが、その路地というのが
『ブラタモリ』によればこれは、東海道の路面店の裏側に路地をはりめぐらすことで、当時世界的にも人口密集地であった江戸の庶民の住宅需要にこたえる施策であったそうだ。そして現在でも、あえてそのスキマを確保したまま、建物だけが建て替わっている。狭いところだいすきな私のためにあるかのような場所である。興奮して放送直後の週末に観に行った。
タモリさんも興奮して2回通ったスキマである。 …というところまでが、以前の記事までのあらすじ(既視感のあった方すみません)。今回は、この「通り抜けられるスキマ」に焦点をあてて、たっぷりと紹介したい。
まずは銀座の未公開スキマから。