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コラボ企画
 
インドにインド式数学を聞きに行く

ジャイナ教でインド式

バンガロールではインド式に出会えなかったので、次の日はジャイナ教の聖地に行ってみることにした。調べてみるとジャイナ教では順列・組み合わせの計算が研究されていたそうだ。つまり数学の聖地でもあるのだ。これはインド式数学に出会えるのではないかと、いやでも期待が高まる。


日本では乗れない雰囲気のバスに乗る

バンガロール駅近くのバス乗り場から、シュラヴァナベルゴラという場所に向かうバスに乗った。3時間のバスの旅である。料金は50円くらいだったと思う。安い。

そして、車内ではインドで流行っていると思われる曲がうるさいくらいの音量で流れていた。そのうち踊りだすのではないかと思うほど軽快な曲調で、それに合わせるかのように、運転手がブレーキの代わりに、クラクションを鳴らす。何もかもが日本と違っていてバスに乗るだけでも楽しい。


途中のトイレ休憩での一枚

窓の外の流れる景色も、日本とは異なり、野良犬や野良牛が優雅に歩いていた。日本では、野良犬、野良猫が二大野良だと思うが、インドでは、野良犬の次は猫ではなく、牛だった。田舎に行けばもちろんだけれど、街中にも野良牛はいた。野良の可能性を感じた瞬間だった。


野良牛

 

聖地でインド式

3時間バスに揺られ到着した「シュラヴァナベルゴラ」は、日本にある大きなイオンよりも小さな街だった。しかし、ここはジャイナ教の聖地で、道路を挟んで「インドラギリ」と「チャンドラギリ」という山がある。どちらも岩肌がむき出しの山で、そこを裸足でのぼる。


かなり急な山

インドラギリの頂上にはゴーマテーシュワラ像が!

歴史ある遺跡ではあるが、近所の子供が岩を砕いて遊んでいたり、むき出しの岩肌を滑って遊んでいたりと、日本のそれとは異なり、やわらかい空気が漂っている。遺跡に対する考え方が柔軟なのだ。ということは、やはり数学も柔軟なのではないだろうか。


遺跡で聞きました

普通の計算

 

新たなるインド式の確信

上の問題を解いてくれた彼は大学生なのだそうだ。しかし解き方は普通。やっぱりインド式数学なんてないのではないだろうか。しかし、空港でインド式数学の本を渡されたし。徳川の埋蔵金を追っている人はこんな気持ちなのだろうか。


バナナを売っている人に聞きました

あ、電卓!

他の人にも聞いたけれど、インド式で解く人はいなかった。電卓の便利さを再確認しただけ。その結果、僕の中でインド式数学は電卓という答えが出た。インド式数学とはみんなの心の中にある数学で、それを形にすると電卓なのだ。


関係ないけれど、屋台のチャーハンが美味しくて幸せだった


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