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コラボ企画
 
iPhoneをショルダーフォンにする

エンジニアが勧める空き箱

箱は外側がプラスチックで、内側に金属のケース、さらにその中にDVDドライブの機械が入っている。やることは3つ。機械を取り出す、肩掛けのベルトをつける、受話器のホルダーをつける、だ。
ちなみにこの素材のチョイスには、ある筋の助言があったことをお伝えしておきたい。


識者のみなさん

そういえばこの記事はコラボ企画だったのである。「エンジニアの自由研究」と称して、エンジニアリングを駆使した工作を行なう企画の一環なのだ。

相談に乗っていただいたのは、エンジニア専門の転職支援会社、メイテックネクストのコンサルタントのお三方。現在は就職の支援をする立場だが、元々は現場のエンジニアであり、知識も豊富である。この相談の場で「筐体、特にベルトを取り付ける部分はプラスチック製では強度的な不安があるため、金属を使った方がよい」「既存の機器のケースを転用しては」というアイデアをいただいたのだ。

…これがなかったら迷わずプラ板で箱を作ってしまうところだった。 というわけでまずは機械の分解から。


プラスチックケースの中には金属のケースが(頭まだ濡れてる)

機械を取り出して金属ケースだけに

冒頭に、本家ショルダーフォンについて「これは電話機能つきバッグではない」と書いた。でも今回は、iPhoneは受話器に収納してしまうので箱部分は飾りだ。どうせなら中を空っぽにして、本当にバッグにしてみたらどうだろう。 そのためには金属ケースの中を出来るだけ広く空ける必要がある。

こういう余分な仕切りを外すのだ
角をヤスリで薄くしたのちに

ペンチで曲げまくって金属疲労で折る
思いつきの加工法だったが予想以上にきれいに切れた

没頭

方やリューターで受話器を削り、方やペンチで金属を折る。どちらもカニの殻剥き系の作業で、二人とも完全に無言。いっぽうで開け放った窓のむこうでは轟音を立てて雷が落ちまくっているという、異様な光景であった。

ようやく箱が開通した

 

鉄をも燃やすリューターパワー

次は穴を空けてベルト取付用の金具を取り付ける。


だいたいの位置を決めて

この穴あけが難関だった。小堀さんの家にあるはずのドリルが見つからず、結局こちらも買ったばかりのリューターでやることに。

鉄が燃える!

この工具の使い方が正しいのかどうか分からない。写真では一点が赤くなっているだけだが、少なくとも一時は鉄が真っ赤に光って、線香花火みたいな火花が散った。図らずも、ギリシャ神話の雷と鍛冶の神、ヘーパイストスの鍛冶部屋と同じシチュエーションである。

…等と冗談交じりで書いているが実際はほんとうに焦ったので、工具の先端を変えつつできるだけ安全な方法で作業を遂行。小さく穴が空いたら今度は僕が持参の工具で広げる。


リーマー(穴を広げる工具)でグリグリやります

余談だが、今回の工作、お互いとても勉強になった。僕はリューターってこんなに便利だとは知らなかったし、小堀さんも僕のリーマーを見て「そんな便利なのあるんですか!」と驚いていた。僕は電子工作の本で工具を揃えたし、小堀さんは芸大の造形の出身で、元々の分野がちがう。ふだん同じサイトで書いていつつもノウハウの交流はないので、たまにこうやって共同作業してみるとたくさんの発見があり、おもしろかった。


短パンでリューターを使うとパンツが見えそうになるぞ、というのも複数人での作業ならではの発見

なお、流れ上二人とも短パン着用のため、非常にすね毛の多い記事になってしまったことは申し訳ないと思っている。

話が逸れたけどようやく金具がつきました

完成目前!

 

使える物は何でも使う

あとは本体に受話器を置くホルダーを作るだけだが、手持ちの材料が尽きたため、ここで買いだしに行くことに。買ってきたのがこれである。


サンダル!?

加工しやすく表面のテクスチャもそれっぽい、ということでウレタンのサンダルを採用。

意外にそれっぽい仕上がり

塗装して

こうして全ての部品が仕上がった。 あとは塗装が乾くのを待って組み立てるだけだ。そこは小堀さんに任せることにしてこの日は作業を終えた。

完全に余談ですが中華食べました


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