料理屋っぽいメニューに合うココア酢
きなこ酢は馬場さんのお店ではそもそも和え物などによく使うそうだ。
ココア酢も寿司以外にこんな感じで、と出してくれた2品目は和え物。
菜の花とレンコンとイカとココア。
部屋とワイシャツと私も、愛しさとせつなさと心強さも、もちろん俺とお前と大五郎もびっくりの組み合わせじゃないか。
これが寿司以上にココアっぽさを感じられつい笑ってしまった。
イカはかたくならないように軽く、菜の花もアクを抜く程度、レンコンもシャキッとする程度にそれぞれゆがくだけでよいそうだ。そこへココア酢をかける。
食べれば発酵系のコクとココアのまろやかさと苦味でなんだこの大人の味はという騒ぎだった。
素材はふきのとうやアスパラガスもおすすめとのことで、そうか、さてはこれはあれだな。急なお客様に出せるやつのあれだ。
1ページ目で「握った酢飯に練ったココアを刺身の形に成型して乗せる」などと言っていたのが嘘のような展開である。
ココア酢、下手したらポスト バーニャカウダを狙えるのではないか。
肉も煮てみたんです
しかも馬場さんはさらなる畳かけを用意していてくれた。豚の角煮、ミルクココアバージョンである。1ページ目の写真はこれだったのだ。
ココア酢に使ったココアは甘みのない純ココアであったが、せっかくココアを使うのだからあの温めた牛乳やお湯にとけばすぐ飲める、みんな大好きなミルクココアも使ってみたくて作ってくれたそうだ。
されてはこれはあれだな、世に有名な
「ちょっと作ってみたんですよ」
というシェフのチャレンジメニューだな。
と、ここまで成功の安堵で様子のおとなしかった編集部 安藤がほえた。
「これ、焼き芋のにおいがするんですが!」
煮豚+ミルクココア=焼き芋? どゆこと?!