崩れた台風が、猛暑も雨も置いてった

先週の「見どころ」の予想通り、8月最後に猛暑が戻ってきた。

気温上昇を後押ししたのが、台風15号。
上陸せずに形は崩れたが、熱帯の空気を持ち込んで、猛暑が戻るのに一役かった。

そして、大量の水蒸気も持ってきて、各地で激しい雨に。

どんどん南に後退するしかない夏が、最後の悪あがきとばかりに、台風を熱帯の運び屋として送り込んでくる。

いよいよ、台風シーズンに入ってきた。

1週間を振り返る（東京都心周辺）

台風17号がモタつくとマズい

今週は、晴れていても油断できない。
雨雲が次々に生まれて、あちこちで急に激しい雨を降らせる。

その原因が、2日に沖縄の近くで発生した台風17号。

川で言う、上流のダムのようなもので、大量の水蒸気を、本州付近にどんどん流し込む。

この台風が存在するかぎり、雨雲は発生しやすく、上流の西の地方ほど、雨の日が多くなる。

ポイントは、台風の動くスピード。
普通だと、沖縄あたりから本州付近にすっと北上しそうなものだが、どうも今回は動きが鈍い。

モタモタすればするほど、水蒸気の供給源が残って、雨雲が発生しやすくなる。
しかも、湿気も多いので、蒸し暑さが続いてしまう。

今のところ、4日頃には九州の近くに進んで、5日〜6日頃には形が崩れると見ているが、もっとモタついたり、長持ちすると、雨の日が続いて、9月早々いきなり秋の長雨ということも。

今週は台風17号のスピードに要注目！