漁師が作った刺身のような「トッティパーム」
タイの果物の缶詰「トッティパーム」。初めて聞く名前だ。しかし缶の絵を見ると見慣れた感じがする。どうもあの辺りの果物は皮をむくと白い身が姿を現すのが決まりのようだ。ライチやロンガンと同じパターン。ちょっと個性を見せて欲しい。
今までの中身が白いものは種が抜かれた幼虫のような形をしていたけれど、今回のコチラは薄くスライスされていた。どう食べればいいのか分からないので、見た目から妄想を膨らませ、ロンガンを大皿に並べ、小皿には醤油を入れてみた。すると漁師が船の上で作る刺身のように見える。
トッティパームを一枚取り、醤油につけて刺身のように食べてみる。コリコリとした食感はそれこそ新鮮な魚のようである。問題は味が全然魚でなく醤油とは水と油以上に相性が悪いということ。漁師路線はあきらめ、そのまま食べてみると、薄っすら甘く、コリコリという食感だけが特長の缶詰だった。「人生でうすぼんやりしていたものランキング」を決める機会があったら、この缶詰を17位くらいにランクインさせたいと思う。購入価格 250円メーカー:タイ(地主恵亮)
( 2012/05/05 11:00:00 )