考えてみるに、ポークピカタを食べるのは２度目です。洋食屋といえども滅多にお目にかかれないメニューだけに、以前も自作した覚えがあります。

あれは確か、まだ一人暮らしを始めて間もない頃。調理の手もおぼつかなかったせいか余計なことなど考えず、レシピ通りに、一心不乱に目の前の料理に取り組んだように思います。そんな状態から幾年月…。調理をしながら、いろんなことを考えるようになりました。

「ピカタって、トンカツの一歩手前の料理だったんだなぁ。これを発明した人は、パン粉を切らしていたんだろうか。それとも揚げ油が足りなかったのか。私なら買い出しに行くのに、よっぽど腹が減っていたに違いない。ああトンカツ食べたい。っていうか、ピカタって何語よ。どこの料理よ」

あれこれ考えながら作ったせいか、小麦粉を忘れたまま肉を卵に付けてしまいました。いや、まぁね、食べられればそれでいいんだ。うん。適当だ、適当。

…果たして、私の料理の腕は上がったのでしょうか。下がったのでしょうか。 ( 2006/12/29 00:38:00 )