秋田の魚醤、「しょっつる」は、ハタハタという魚と塩によって作られる。 ハタハタから出たエキスが発酵の力を借りて、独特の旨味を醸し出している。
この日本海の旨味を加えるべく、ハタハタを我が家の漬け汁に招き入れた。 目指すくさやから一歩遠ざかるという考えもあるが、時代はハイブリッドである。
出来上がったハタハタの丸干は、白子を含めてなかなかの味だった。 これだけ味を出せるということは、漬け汁もワンランク上の味になったということだろう。
つかの間の喜び。この後に来る不幸を、僕は知る由もなかった。 ( 2009/12/31 20:00:00 )
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