知り合いが釣ってきたカワハギをいただいた。 この魚は肝が抜群にうまく、私の大好物である。
肝は別に食べるとして、身はくさやの糧にしようと心を弾ませながら捌いたところ、 どうも釣った時に血抜きをしていなかったらしく、身も肝も少し赤く濁っていた。
ちょっと不安だったのだが、せっかくのカワハギだし、 旨味が抜けないようにと、あまり洗わないようにしたのが悪かった。 カワハギを入れた漬け汁が、みるみると赤く染まっていく。
このクラブの担当編集者は安藤さんだが、 くさや作りにアンドゥ機能は付いていない。
出来上がった干物も、やはり血の臭みが鼻につく。 くさやを作ろうとしておいて臭いというのもお門違いの文句だが、 この臭みはくさやの持つ発酵臭ではないのだ。
漬け汁の回復を信じてこのまま育てるか、 ここでクラブ活動を終了とするか、 あるいはまた一からやるべきなのか。
僕は今、とても大きな判断を迫られている。 ( 2009/12/31 23:00:00 )
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