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2015年05月01日号
高野豆腐ロールケーキ、演奏会で寝てる人をどう思う?

デイリーポータルZは5/2〜6はゴールデンウイーク進行。その前の最後の更新がこの自由ポータルZ!
みなさん投稿ありがとうございます。
いい感じに投稿数も落ち着いてきて、最初のネタのストックがなくなってからがライターの腕の見せどころだと思います!いやみんなライターではないのですが。



高野豆腐で作るロールケーキがおいしい

作品画像

[作品名]高野豆腐で作るロールケーキがおいしい
[投稿者]たかはしゆかさん (yukatta-yokatta
[コメント]高野豆腐をすりおろしたパウダーをみて、これを小麦粉代わりにお菓子が作れるのではないかと試してみました。クレープは失敗でしたが、パウンドケーキやロールケーキは面白いものができました


#write($writerdata 'catalog_title') 林雄司 のコメント

高野豆腐からロールケーキを作って、しかもそれが美味しいってところにまでいくのがすごい。記事のネタとしてはもうそれだけで十分だと思います。
料理を紹介した後に星をつけていること、感想を箇条書きにしているのがすっきりわかりやすいですね。実用性を第一にした記事ではないのですが、情報の体裁になっているととっつきやすいです。実用じゃないからこそサービス、ですかね。写真もきれいです。作った料理が愛おしい感じが伝わります。

ただ、書き手であるyukattaさんがもっと出てくると、記事全体の印象が濃くなると思います。
手っ取り早いのは食べてる・作ってる自分の写真を載せてしまうことですが、それに抵抗があるようでしたら自分の行動の描写を増やすのはどうでしょう。

たとえば、パウンドケーキができたあとに興奮しながら家族に食べさせた、とありますがここが膨らませやすそうです。
「『バナナっぽくない?!』と2回聞いた」「興奮はしたが高野豆腐とばれないように声は平静を保った」など具体的に(これは僕の想像ですが)、他人のように自分の行動描くと自分語りにならずに自分を出せます。

書き出しも、高野豆腐が好きだ、週にXX回食べている、みたいな自分発信で始めちゃってもいいと思います。
でもやってることは高レベルなのでこれからも投稿お待ちしております。




「演奏中、寝るのどう思う?」 学生オーケストラ団員に聞いた

作品画像

[作品名]「演奏中、寝るのどう思う?」 学生オーケストラ団員に聞いた
[投稿者]くぼた先生さん (アレグロ・コン・フォーコ
[コメント]演奏会を聴きに行って寝てしまったことはありませんか?

どう思われているのか気になりませんか?

調べました。





あっ、演奏を聴きに来ていただけるだけで我々は大満足です。


#write($writerdata 'catalog_title') 安藤昌教 のコメント

言われてみれば気になるけど、寝ていいかどうかとか人に聞こうなんて思いもしませんでしたね。そこに注目したのはやはり演奏者側の視点が入っているからなんでしょう。当事者ならではのいいテーマを攻めてきたな、と。

内容も、しっかりとインタビュー数をかせいでいるので説得力がありますね。演奏している人も自分たちで見に行くとやっぱり寝てるんだとわかって安心しました。こういう忌憚のない意見が引き出せたのはライター自身が演奏者であることを抜きにしても、きっとインタビューがうまいんだろうなと思います。答えたくなるインタビュワーっていますよね、やっぱり。

調査結果を、いまテキストだけなんですが、ビジュアルでわかるように円グラフとかにしてもよかったかもしれません。どうでもいいことほど整理方法にこだわることで本気度とおかしさが同時に出せるので。

最後の「これからは気負わず寝まーす」の写真の軽さもいいですね。この写真いらなくないか、とも思ったんですが、あるとないでは読後感が違うと思います。この人にまた変なインタビューしてほしいなー、って思いますから。




動物にエサを撒いて自分で食べる

作品画像

[作品名]動物にエサを撒いて自分で食べる
[投稿者]くぼた先生さん (アレグロ・コン・フォーコ
[コメント]思いついてすぐ人に話した。

「あんなー、鳩に餌まいてそれ自分で食うねん。おもろない?」





皆一様に苦笑いを見せた。



実際やってみると周囲の3、4人にウケた。良かった。


#write($writerdata 'catalog_title') 古賀及子 のコメント

やってることはばかなだけで問題はないんです。でもタイトル自体に「※真似しないでください」を入れるくらい衛生的にかなりギリギリなわけですよね。動機もちょっと社会問題にひっかけてあって、この下手すると怒られそうなリスクをとってまでするばか作業はなんだろうと、まず心にひっかかりました。なに考えてんだろうと。

ただやっぱり、よくわからないことをやったりよくわからない状況に立ってみたりすると文章は輝きますよね。

「鹿の前に鳩で腕試」とか「パンは食べやすい形にちぎってある。私が食べやすい形に」みたいな奇跡みたいな今後読め得ないような文言が出てきたり、「撒いたパンを食べると砂が口に入ってざらざらする」というどうでもいいけど知りえなかった情報が出てきてひげをなぜました。それだけに「様子を見ていたおじさんに『ええパンの耳』を献上される」くだりはもっとちゃんとなにがあったか書くとよかったんじゃないかと思います。なかなかできる体験じゃないですよね。

鹿の写真がちゃんとかわいく撮ってあったり「なるほど、あっちかー」の写真もすごくよくてぬかりもないんです。にくい。あと、リスキーな企画だけに無理しない終わり方でほっとしました。

デイリーポータルの企画会議でこれやりたいって言われたら止めます。




おわりに



今回は久保田先生のをうっかり2本紹介してしまいましたが、最後の1本はタイトル勝ちですよね。でもライターから出たらOKかどうか迷います。勢いはあるんだけど情報でオチにできないから、面白く描けるかどうかのセンス勝負になっちゃうんですよね。1か0かの企画です。
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さて今週のTIPS。
「数字が出てきたら話を自分に持ってくるチャンス」
たとえばコーヒーが1000円だったとしたら「ランチパックで言えば5個分」「実家に行く交通費と同じ」「高校生のときのおれの1時間分の労働!」など言い換えることで、書き手の存在をチラチラ出すことができます。

ただ、うまい棒に例えるのはやり過ぎてるので避けたほうがいいです。あと1本の原稿で3〜4回あるとうざいのでたくさん書いてビシッと決まった会心の換喩を活かしてあとは削る勇気を。

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