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2018年06月29日号
気になる視線・20年前住んだアパートを探す

こんにちは、石川です。明日はヘボコン2018ということで、今週はアドレナリンが出まくっていていくら働いても疲れません。すごい万能感を感じますが過信すると死にそうなので7時間睡眠を死守しています。

さて今週の自由ポータルは2本、いずれももう一息でした…!



【もう一息】気になる視線

作品画像

[作品名]【もう一息】気になる視線
[投稿者]宮西野あやさん (置き場
[コメント]書き終えてから、これって東京近辺限定では…?と心配になってしまったのですが。全国のみなさまに伝わるでしょうか。


#write($writerdata 'catalog_title') 石川大樹 のコメント

ありますね、これ!集めて分類して、というところまで来ているのですが、あともう一歩、知的好奇心を刺激したいなと思いました。珍しいものであれば集めるだけでもいい気がするのですが、今回はありふれたものなので特にですね。

たとえば、「あの目の視点で見た景色はどんな感じか(企画っぽい)」「あのシールはどこで配布されているのか(取材調査)」など。後半のオリジナル目のところが面白かったので、これをもっと数集めて企画の軸に持ってくるという手もあるかなと思いました。



#write($writerdata 'catalog_title') 林雄司 のコメント

数年前、大阪でもこの実写版の目を見たことがあります。西新宿とは違う人でしたよ。広まっているということは一定の効果があったんでしょうね。これはバリエーションがいくつかあるので、データーベース的に集める構成でも良かったかなと思います。一見似たものでもたくさん集めると些細なバリエーションの違いに興奮できるようになるので、そこをテンション書くと題材の面白さ+語り口の面白さで記事になります。



#write($writerdata 'catalog_title') 古賀及子 のコメント

有名な存在ではありますが、個人的には目のイラストの上に書いてある文言がいろいろあるということには気づいていませんでした……!

犯罪、万引き、不法投棄といろいろなことを見ているんですね。

現状の記事の流れで深める場合、どんな目が何を見ているのかを集めて表にするのが早いのではと思います。差異が浮かび上がってくるとコメントをつけるのも楽しくなってきます。

最後に作ってるメーカーに電話だけでも取材する展開もおすすめです。




【もう一息】梶ケ谷 / 20年前に住んでいたアパートを探して

作品画像

[作品名]【もう一息】梶ケ谷 / 20年前に住んでいたアパートを探して
[投稿者]村中 貴士さん (サンポー
[コメント]久しぶりに応募します。



企画というよりエッセイっぽくなってしまいました。おもしろ要素は少ないですが、古賀さんは気に入ってくれるのではないか、と勝手に思っています。



よろしくお願い致します。


#write($writerdata 'catalog_title') 石川大樹 のコメント

人生の話!人生の話は絶対面白いので、僕もライターとのネタ相談のときに「人生の話で書いてください」っていうときがあります。

これはもうド直球の人生の話ですけど、人生に関わるテーマの記事だったら、いつでも人生の話をかけるチャンスがあるんですよね。そうやってちょっとエモ分を足していくことができる。なので人生の話をうまく使ってください。別記事の話をしちゃいましたが、この記事のいい所は「懐かしい」とか「あの頃に戻りたい」みたいなことぜんぜん書いてないところです。ただあったことが書いてある。かわりに、テプラが貼ってある、みたいなディテールの細かさでエモさが出てるんですよ。これで「懐かしい」とか入れちゃうと急にチープになるんですよね。人生の記事かくあるべしと思いました。



#write($writerdata 'catalog_title') 林雄司 のコメント

編集部の石川がほめてるのでまずそのコメントを読んで下さい。

読みましたか?ではこういう考えもある、ということで私のコメントを読んで下さい。

私は石川と真逆の立場で有名人でもない人の自分語りには否定的です。無名の我々はなんとかして人の気を引かなければならない。そのために企画性を第一に持って来るべきだと考えています。そうしないと読んでもらえない。とにかくサービス!

ただその耳目をひく企画のなかでもライターの匂いを出すことが大事だと思ってます(数字が出てきたら自分の話に引きずり込むとか。例→ コーヒーが600円だったら、学生時代の食費3日分!など自分の話を書く)。

僕がこの記事の構成を変えるなら、まず梶が谷の高低差をテーマにして、無理のある駐車場などわかりやすいトピックを並べる。そのなかに女性5人が泊まりに来たエピソードを交える、かな。

とはいえ、若いメディアでは自分語りの原稿を見かけるのでそういうのを受け入れる土壌はできているのかもしれないですね。
いや、でもそうしたら、もっと踏み込んだ描写が欲しいかも。友達がバスで去ってしまったあとに(喪失感を埋めるために)いつもは買わない豆つきもやしを買ってしまった、とか。あくまでこれは想像ですが。



#write($writerdata 'catalog_title') 古賀及子 のコメント

石川コメント、林コメントで自分語りの取り扱いについてはもろもろ説明されているので私が特に感じたことを書きます。

>就職した会社はVestax

ここであっ! と思わされました。この記事、なにひとつ隠すことなく全部実名と実際の場所が出てくるんですよね。沖田浩之を見たというのも実名です。感情的じゃないのにひたすら生々しい。生々しいけど感情的でないので淡々としている。そこがすごく良かったです。まんまと気に入りました!

ただ、もし投稿企画じゃなかったら私はこの記事のタイトルをクリックしないと思うんです。誰かが自分の昔住んでいた場所をたずねる記事。読むにはちょっとハードルが高いですよね。ハードルを下げる工夫があるとよかったと思います。




おわりに

ありがちな言い回しを避ける

さて最後は編集部員に記事のTipsを聞くコーナーです。
今週は編集長の林から。

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ネットにありがちな言い回しを避ける。「〇〇は正義」や「ばかだ(褒めてます)」などのネット頻出の表現を使うと楽ではあるのですが、陳腐になります。手を動かしていろんな書き方を試して、フィットするものを選んでください。思いもしない言い回しが出てくることもあります。それが最高です。

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ネットに限らず、世間にありがちな言い回しも避けると独自性が出ますね。「一度試してみてはいかがでしょうか」とか。「目頭が熱くなった」みたいな慣用句レベルの表現も、時には疑ってみるといいです。

ではまた来週!!



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