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2008年05月10日号 感動巨作「掃除機を背負いたい」、やがてかなしき「最後の御挨拶」、犬がやたらと鳴く「スーパーボールを宇宙まで跳ばしたい」ほか4本です。
掃除機を背負いたい
[作品名]掃除機を背負いたい [投稿者]ぱなこさん (倦まず弛まず) [コメント]掃除機が厄介である理由の一つは引き回しが思い通りにできないところ。背負ってしまえばこの問題を解決できるはずだと思ったので、掃除機のための背負子を作りました。残念ながら、掃除が苦にならない…という境地には至りませんでしたが、掃除機に対する愛が深まったような気がしないでもありません。
のコメント
タイトルを一読してスバラシイ記事だと確信しました。掃除している写真をもう少し見たかったけど、端正な文、わかりやすい写真ともにおみごと。至急次回作を送ってください。「掃除機をリュックに入れて背負っている作家」って誰だろう。北方謙三だったらいいな。なんとなく。
林雄司 のコメント
掃除機の前輪ってダミーでほんとのはあんなところにあんな小さいのがついているんですね。掃除機をひっくりがえしても発見がある。精進せねばと思いました。身近な工夫と、その過程の興奮が書いてあるのがいいですね。生々しいです。※ぱなこさんは現在100万ポイントです
最後の御挨拶
[作品名]最後の御挨拶 [投稿者]栗橋さん (トリップウォーカー) [コメント]街で見掛けた最後の御挨拶を集めました。人の死に際ではなくお店が閉店するときの挨拶文です。知らない店でもその挨拶に愛と優しさ、そして悔しさを感じます。
これもいいなあ。やはり、複雑な思いが紋切り型の文章ではなく血肉の通ったあいさつ文を書かせているのでしょう。移転の場合はやはり閉店よりカジュアルですね。No.1の名歌も見逃せません。揶揄するのではなく愛すると対象が輝くという好例だと思いました。
これはすばらしい。いい企画ですね。悔しいです。ひとつだけでも事情や感情を想像して興味深いのに、それが何枚も。しかし何枚もあると逆に平たく見えてくるから不思議ですね。ほかのコーナーもよくできていて、コネタ道場にとんだ猛者登場の予感です。※栗橋さんは現在100万ポイントです
スーパーボールを宇宙まで跳ばしたい
[作品名]スーパーボールを宇宙まで跳ばしたい [投稿者]櫻井寿典さん (CREATER's MANTION) [コメント]スーパーボールを11個直列につなげて落とすと、宇宙まで跳んでいくらしい。中学の時に胡桃先生が言っていた。宇宙、行ってきます。
「スーパーボールもロマンだ。ものすごく跳ねるから」という言い切り方に後に引けない覚悟を感じました。途中でパラシュート方面に寄り道せずに「高さ」を追求してほしかったが、次回作もあるということで期待しております。あと、後ろで犬がさかんに鳴いてるね。
カメラマンの声が大きいなと思って動画を見ていたのですが、この声が「ああ…」と落胆したり「おおー」と歓喜の声を上げているのが逆にわかりやすくさせてましたね。スーパーボールを追えてなくても声で様子がわかります。なるほど、こういうのありか。※櫻井寿典さんは現在900万ポイントです
煙突が壊されていく日々
[作品名]煙突が壊されていく日々 [投稿者]大竹さん (web.トンパイ) [コメント]山がそこにあるから登るように、壊される煙突がそこにあるから撮ってみた、という内容です。
煙突の解体作業を追ったドキュメンタリー。こうした画像は「グーグルで検索したけどなかった」そうです。工事現場の人にインタビュー、銭湯と煙突をめぐるサイドストーリーなど加えてほしい要素はありましたが、妙にセンチメンタルな記録だったので入選!
煙突が地味に短くなってゆきますね。やっぱりこういう連続写真を動画にしたものには弱いです。解体中で壁がなくなった家のなかにシャワーや風呂が見えると妙にどきどきします。4月11日の写真を見てそのどきどきを思い出しました。※大竹さんは現在600万ポイントです
最後にまた道場主から