デイリー道場とは? 応募する
2009年11月27日号 お題DE道場は、半生をいっしょに振り返る「ぶらり中途退社の旅」、散策家presents「長く辿れる路地を歩く」など4本です。次回テーマも発表。
ぶらり中途退社の旅
[作品名]ぶらり中途退社の旅 [投稿者]おおたかおる(仮)さん (無職になってもオタエルブログ。) [コメント]通いなれたはずの街にも、知らないところってあるものですね。もう行くことはないけれど。最終的には、自分の運命を呪うことになりました。
のコメント
おお、そう来たか。読み進むにつれ、おおたさんの半生をいっしょに振り返っているかんじがしてしんみりしました。テーマがテーマだけにネガティブな述懐も散見されますが、抑えの効いた端正な文体によって“読み物”として成立。最後は日本国民全員に謝罪しています。
林雄司 のコメント
いきなり後ろめたいトーンから始まる散歩記事。でもまったくのネガティブじゃなくて諧謔みたいな遠くから自分を見ているかのような視点があるので安心です。感情的な表現をわざと抜いて逆境を書くのは味わい深いです。※おおたかおる(仮)さんは現在100万ポイントです
長く辿れる路地を歩く
[作品名]長く辿れる路地を歩く [投稿者]しかすけさん (散策家しかすけブログ) [コメント]「路地歩きはエンターテイメントだ」を心の教訓に、普段はなかなか足が向かない「長く辿れる路地」を歩いてみました。
2本立ての散策レポート。路地、いいですね。1本目のグーグルマップで、すでに感動しました。落語家のような伝法な口調が、またそぞろ歩きの風情によく合っています。散策家を名乗るだけ合って守備範囲が広い。しかすけさんの全貌は左側の「しかすけのサイトとブログ」から。
独特の文体で綴るこちらも散歩記事。東京の住宅地のクネクネっとした道を歩いています。都心は再開発が進んでいて、その周辺に古い町並みがぽこっと残っていたりしますよね。2本目は会社近くなので楽しく読みました。※しかすけさんは現在100万ポイントです
用事のない場所「しょうざん」
[作品名]用事のない場所「しょうざん」 [投稿者]やさしささん (気にするほどじゃないけれど) [コメント]京都市内の観光地の中でも特にマイナーだと思っていた場所に行ってみました。京都っぽさとそうじゃなさの同居を見て欲しいです。
図らずも、過去と現在の自分に向き合う旅になっています。「オッサンホイホイの異名を持つ西院の飲屋街」に行ってみたいと思いました。1枚目の写真、ピントが合っていませんが、手ブレが不安な時は連写モードで撮るとリスクが減りますよ。お、500万ポイントおめでとう!
こちらも散歩しながら自分の内面を見つめている記事。散歩にはそういう効能があるのでしょうか。あ、ありますね。言われてみれば確かにそうです。最後の写真がそれまでの抑えたトーンとの対比が鮮やかです。前向きではないのですが。※やさしささんは現在500万ポイントです
大人の迷子
[作品名]大人の迷子 [投稿者]ぼぼさん (毛布は表が気持ちいい) [コメント]海に行ってきてみました。本当に目的のない旅のままにダラダラかいてますが、見所は島の灯台と人の佇む写真が似すぎている所です。小さなコネタ発見できました。
なるほど、迷子の状態こそが今回のテーマに合ったお出かけなのかもしれません。(おそらく意図的にやっている)構図が斜めの写真も雰囲気があります。友人のアルバムを解説付きで眺めているような、母親に絵本を読んでもらっているような、そんなやさしい記事です。
パン屋さんの名前が特徴的。村上春樹の小説に登場しそうな名前のお店です。斜めに撮られた写真も歩いている人の視点っぽくてなるほどこういう効果があるのかと新しい発見がありました。※ぼぼさんは現在1300万ポイントです
最後にまた道場主から