ウナギを待ちながら飲む酒
「うなぎを待ちながら」(住正徳)より
世田谷区若林にある鰻屋「一二三(ひふみ)」は注文を受けてから、活鰻を調理するので、最低でも30分、混んでいる時は1時間以上も鰻が出てくるまでに時間がかかります。お店の人も「なにしろ安い、旨い、遅い。がモットーですので」と言うほど。そんな待ち時間をお酒を飲みながら待つのも粋なものです。 鰻の豆知識。 ・京都ではうなぎを腹から開き、東京は背から開きます。切腹を想像させるのでそれを嫌い、江戸では背から開いたといわれています。 ・土用の丑の日を提案したのは、コピーライターとしても活躍していた平賀源内という説が有力です。 ・日本のうなぎは、遠くマリアナ諸島の海から泳いでやって来ます。 そんなことを思いながらお酒を飲んでいるとやっと出てきた鰻をさらに美味しく感じるはずです。
|