先日、輪投げで煮豆をゲットした大阪の駒川商店街で、おもしろいお店を見つけました。

電気屋さんの軒先に子供が群がっていたので見てみると、アイスクリームが売られていたのです。電気屋さんとアイスというミスマッチに、駒川まつり限定の出店かと思ったら、常時販売しているらしい。それも、本格的なアイスクリームを。

大阪で一番おいしいアイスを食べたいあなたに

一見、何の変哲もない電気屋さんの入り口に、どど−んと置かれたアイスのショーケース。電気屋さん？アイス屋さん？どちらも営業しています。駒川商店街の丸一電気商会さんです。

それにしても、ショーケースの中にはなにやら珍しいアイスが並んでいるではありませんか、と興味津々で、ご主人にお話を伺いました。

「本業は電気屋ですが、今年の4月からアイスクリームを始めたんです」とご主人。

実は、ここのアイス、味にうるさいなにわっ子の駒川市民にも大好評で、リピーターが続出しているのです。

みかん、メロン、チョコ…とたくさんの味が並んでいるのが、アイスクリン。アイスクリンといえば、路上で販売しているバニラ味のものしか知りませんでしたが、いろんな種類があるんですね。関西では、昔懐かしいという響きのアイスクリンですが、発祥は四国だそうです。こんなに種類が豊富なのも、このお店ならではだとか。

それは、四国で巡り会い

電気屋さんをやりながら、将来はアイスクリームを売るのが夢だったというご主人。そのために理想のアイスを探し求め、全国のアイスを食べ歩いて研究を重ねたそう。

そして、四国を旅している時に、本物のアイスクリームが見つかったといいます。びびびと（死語か？）出会ってしまったのです。探し求めた理想のアイスに！

「この味に、惚れ込んだね。恋したね」

今まで探し求めていて足りなかったものが全て満たされた、パーフェクトな商品に出会ってしまったのだから、将来と言わず、今から始めようと、早速このアイスの販売を始めたとのこと。熱い。アイスが熱い。

アイスクリンの味はというと、うわー、すごくおいしい！素材の良さと申しましょうか、ストレートにおいしいです。アイスとシャーベットの中間のような食感は、昔食べたアイスクリンの記憶よりも、もっとなめらかな感じ。さっぱりしていて、何個でも食べられそう。

四国「良心市」のアイス

「良心市（りょうしんいち）」とは、地方や地域限定の素材を使っているということで、数は少ないけれど、良質の素材を提供するというコンセプトの商品です。大量生産ではない本物の良さ。添加物のない、手作りの自然な味。

そんな安心なアイスを子供たちに伝えていきたい、と出来る限り安価にこだわっているとのこと。安くて美味しくて安全だから売れているとは、いいことずくめです。

こちらはちょっと変わったアイス

貝の模様が綺麗なこのアイスもなかは、いま流行りの室戸海洋深層水を使用している「うみのバニラ」。これは、海洋深層水をアイスに使う工法で、松崎冷菓が特許をとったという商品です。

この松崎冷菓が、丸一電気のご主人と取引されているアイスの製造会社というわけで、お互い旨いアイスを追い求める者同士の心意気で、社長さんと一気に意気投合したそうです。熱い。アイスが熱い。

ご主人のアイスストーリーにわくわくすると共に、自然素材のおいしさを思い知りました。アイス好きの方は、ぜひトライしてみてください。一度食べたら忘れられない味となること間違いなしです。