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コネタ


コネタ127
 
六本木ヒルズのなぞの数字の意味を追って。
謎の数字。

こんばんは。日本列島に台風が直撃、なぜか一日に3度ぐらい謎のスコールに打たれずぶ濡れになりながらのリポートは、六本木ヒルズのテレビ朝日方面、けやき坂にある謎の数字についてです。

そういや僕はデイリーがらみでかなり雨にうたれてる気がします。

雨の中謎を追って奔走してきました!

梅田カズヒコ

刻一刻と何かを数える、あるいは数えない数字たち。
見方によってはかなり不気味な雰囲気。

知ってます? 謎の数字

六本木ヒルズに遊びにいったときからずっと気になっていたこの謎の数字。そもそも誰が何のためにどんな経緯でこんなもの作ったのだろう。
ひょっとしたらこの数字には何か重要な意味が隠されているかもしれない。

まずは観察してみよう。ひょっとしたら規則性があるかもしれない。

「9」が「8」になって、「8」が「7」になる。そうやって減っていって「1」になって次は「 」消える。そしてまた何事もなかったように「9」になる。規則性があるようで何もない。ただただ機械的にカウントを続ける6桁の数字。僕の観察をあざ笑うかのように不気味なカウントを続ける…。


さっそく聞き込み開始。しかし、みんな忙しそうだ。
FAX用紙を持って取引先と電話する人。忙しそう。

らちがあきそうにないので道行く人に聞き込みしてみしてみる。何か知ってる人がいるかもしれない。

しかし時間帯のせいか、六本木駅と逆側にあるせいか、観光客や買い物客はほとんど居ない。通りかかるのはサラリーマンや忙しそうな人ばっかりだ。スーツにまぎれて私服を見つけたかと思えばFAX用紙を片手に誰かと電話している。困った。やっと見つけた人に
「すみません、あの数字の意味知ってますか?」

と訪ねたところ強烈に怪しがられた。うーん、そりゃそうだわな。僕、たった一人だし、明らかに変な質問してるし。カメラ持ってるし。なんとか話を聞けても「知らない」「わかんない」「意味なんてないでしょ」と一蹴。写真撮っていいですか? と聞いたら逃げられた。


六本木ヒルズのインフォメーションのお姉さんに聞いてみよう。

 

渡されたパンフレット。そう、これこれ。

六本木ヒルズの人に聞く。

と、いうわけで何も聞きただせず、写真すら撮れずで聞き込みは断念。やっぱり六本木ヒルズのことはヒルズの人に聞いてみるべきだ。
というわけでインフォメーションの人に聞いてみる。

梅田 「すみません、ちょっとお尋ねしたいんですが」
インフォメーション 「はい、なんですか?」
「(指指して)あの数字のモニュメントなんですが…」
「あ、はい。これですね。(パンフレットの写真を指差す)」
「あれはですね、何か意味があるんですか?」
「詳しくはこちらのパンフレットをご覧ください」

しばしパンフレットを見つめる。どうやらこれは宮島達男さんというアーティストの作品のようだ。いろんなことが書いてあるが、数字の規則性についてはわからない。

「で、数字に何か規則性はないんですか?」
「さあ…そちらに書いてませんか?」
「書いてないです」
「何も意味はないと思いますよ」
「えっ、そうなんですか? 」
「ええ」
「いや、それでは困るんです。何か意味がないと成立しないんです。何も意味がないとしても、こんな早い段階でネタバレしちゃいけないんです」
「え? どういうことですか?」

どうやらインフォメーションの人は何かの機密を隠しているようだ。これは僕らが想像もつかない闇に葬られた真実があるに違いない。そう確信した僕は、インフォメーションを後にし、さらに謎を追うことにした。



イメージ画像。電話中

六本木ヒルズ広報課へ電話。

というわけで今度は電話で問い合わせる。

「けやき坂にある数字のモニュメントについてお聞きしたいんですが?」
広報 「なんでしょう?」
「あの数字は何か意味があるんですか?」
広報 「そういうことでしたら森美術館のほうに問い合わせてもらいますか? 電話番号は03…」

どうやらヒルズにある数々のアーティスティックなモニュメントは森美術館のプロデュースによるものらしい。


イメージ画像。電話中
六本木マンシオン。(※本文と関係ありません。)

森美術館へ電話。

「すみません。宮島達男さんのデジタル数字のモニュメントについてお聞きしたいんですけど」
森美 「はい、どういったご用件ですか?」
「あのデジタル数字は何か意味があるんですか? 見たところ何かをカウントし続けてるようなんですが…」
「えーっとそうですねー。コンピューターで自動的に動かしてるみたいなんですが…」
「何か意味があるわけですか?」
「ちょっとお待ちください」

15分後

「テレビ朝日前のデジタル数字ですが…コンピューターで無作為に動かしてるみたいです。」
「つまり意味はないと…」
「そうなりますね」
「地球滅亡へのカウントダウンではないわけですか?」
「は?」
「なんでもありません」

テレビ朝日新社屋へ。
強風の中、台風情報をお伝えするテレビ朝日アナウンサー。あ、もしやあの人?
ドラえもんがお出迎え。
受付の人に聞いてみる。

テレビ朝日へ。

どうやら例の数字はテレビ朝日新社屋の敷地内にあるようだ。ならばテレビ朝日が何か情報を隠し持っているのかもしれない。雨に打たれ、天に「もうええんとちゃうか〜」と言われているような気分にながらもテレビ朝日内部へ潜入調査開始。

台風が日本列島に上陸するなかいったい僕は何をやってんだろう。こんなことばっかりしてるからいまだに両親に就職しなさいって言われるのではないだろうか? もはや最初の目的を失いがちになりそうになりながらもテレ朝内部に潜入。

受付の人に聞いてみる。

「すみません、表の大きなデジタル数字についてお聞きしたいんですけど」
テレ朝受付 「あ、はい」

と、言ってファイルを取り出す。どうやらよくある質問なのでしょうか? FAQなんでしょうか? 

手渡されたファイルにはいろんなデータがつまっていた。

で、それを要約、さらに森美術館の情報も加味すると…

デジタル数字の全長は3m20cm
カウントダウンするスピードはすべて異なる。
コンピューターで無作為に動かしているらしい。
午後8時にライトアップされ、デジタル数字は黒抜きに反転する。
意味がないことが意味。

と、いうことでした。結局機密なんてなかったんですね。ものすごい意味があるかもしれないと思った僕が間違いでした。うーん。。






不気味な数字の意味は…

宮島達男さんのサイトにも詳細があるので、気になっていたかたは参考にしてみてください。(ここ)トップページはこちら→TatsuoMiyajima.com(公式サイト)

東京の喧騒のど真ん中にあるデジタル数字は静かだけど、僕らに何かを訴えている。この巨大なデジタル数字は人々のさまざまなイマジネーションを喚起させるのが狙いだということらしい。つまり僕は喚起されてしまった一人なのだ。
期せずして芸術の秋に触れてしまった一日でした。
まあいいや。テレ朝のTアナ、いろいろあるけど頑張れ! 僕は応援してます。



 

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