先日、全国金魚すくい選手権大会が行われた奈良県大和郡山市は、全国的な金魚の名産地。そんな、金魚の町には、野良金魚なるものがいるらしい。野良金魚って、一体……。
(八二一)
米どころに広がる田園風景のように見えますが、実はこれは金魚を育てている池。金魚の名産地では、町のいたるところにこのような金魚の池があります。なるほど、金魚ってこんな風に育ててるんですね。
野良金魚のお宅へ
そして、そんな金魚畑風景が広がる中、道路わきに目を落とすと、溝がありました。畑の周りのこのような溝に、金魚社会から逸脱した金魚が暮らしているらしい。雨で増水したりすると、自由への逃亡をする金魚が増えるらしい。
金魚畑の横の溝でつかまえて
さて、溝を覗いてアウトローな金魚、野良金を探してみると……。
いました。溝に普通に金魚が泳いでいます。まわりにはめだかもいっぱいいます。
すくってみました
金魚すくい大会の時より成績のいい、2匹。
池から逃れた金魚すくい用の金魚だが、仲間たちより早くすくわれるとは思ってもみなかっただろう。でもまぁ、金魚として一生に一度くらいはすくわれておくのもいい経験なのでは。
こうして、野良金魚をすくうという珍しい体験をし、野良金魚はすくわれるという命がけの体験をしたところで、そろそろお別れです。せっかく自由を手に入れたのだから、長生きしておくれと、金魚をリリースしながら思いました。
ちなみに、野良でない金魚の出荷風景。 美しく育った金魚のエリートたちの姿。